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抜けた歯を放置するとどうなる?“骨が痩せる”前に知っておくべきこと|さいたま市北区宮原の歯医者・歯科で審美インプラント治療|関口デンタルオフィス埼玉

抜けた歯を放置するとどうなる?“骨が痩せる”前に知っておくべきこと

目次

 

抜けた歯をそのままにしてしまう気持ち、実は多くの方が抱えています

痛みがないと「今すぐ困らない」と感じてしまう理由

歯が抜けた直後に強い痛みや腫れがなければ、「日常生活に支障はない」「もう少し様子を見ても大丈夫」と感じる方は少なくありません。実際、歯が抜けた状態そのものが急性の痛みを伴わないケースも多く、食事や会話がある程度できてしまうため、緊急性を感じにくいのが現実です。

しかし、痛みがないことと、問題が起きていないことは同義ではありません。歯が抜けた部分では、噛む刺激が失われることで顎の骨が徐々に吸収され、「骨が痩せる」変化が静かに進行します。この変化は自覚症状に乏しく、気づいたときには治療の選択肢が限られることもあります。歯が抜けた状態を放置するリスクは、痛みの有無では判断できない点に注意が必要です。

 

忙しさや不安で受診を後回しにしてしまう心理

仕事や家事、育児などに追われる日常の中で、歯科受診の優先順位が下がってしまうのは自然なことです。加えて、「治療が大がかりになりそう」「インプラントを勧められるのでは」「費用がどのくらいかかるのか分からない」といった不安が、受診をためらう要因になることもあります。特に歯が抜けた状態を長く放置してしまった場合、「今さら相談しても遅いのでは」という気持ちを抱く方も少なくありません。

しかし、歯科医療では現状を正確に把握した上で、複数の治療方針を検討することが一般的です。放置期間があるからこそ確認すべき点は増えますが、それ自体が相談を避ける理由になるわけではありません。不安があるからこそ、専門家の説明を受ける意義があります。

 

放置を選ぶ前に、知っておいてほしい視点

歯が抜けた状態を放置するかどうかを判断する際には、「今困っているか」だけでなく、「将来どうなり得るか」という視点が重要です。歯が抜けた部分の骨が痩せると、周囲の歯が傾いたり、噛み合わせのバランスが崩れたりする可能性があります。また、将来的にインプラントを検討する場合でも、骨の量や質によっては追加の処置が必要になることがあります。

こうした変化は時間とともに進むため、早期に状態を把握しておくことで、リスクを抑えた選択がしやすくなります。放置すること自体が直ちに危険というわけではありませんが、判断材料を知らないまま時間が経過することが、結果的に不利になるケースもあります。「何もしない」という選択をする前に、一度専門的な視点で現状を確認することが、将来の後悔を減らす一歩になります。

 

「歯が抜けた状態」とは何が起きているのかを整理する

歯を失うとは、歯だけでなく支えを失うこと

「歯が抜けた」という出来事は、多くの方が想像する以上に、口の中全体に影響を及ぼします。歯は単独で存在しているのではなく、歯根を通じて顎の骨(歯槽骨)と一体となり、噛む力を受け止めています。つまり歯を失うことは、見えている歯だけでなく、その下で歯を支えていた骨や組織とのつながりを同時に失うことを意味します。歯が抜けた状態を放置すると、噛む刺激が骨に伝わらなくなり、骨は徐々に吸収されていきます。

これは「骨が痩せる」と表現される変化で、加齢や体質に関わらず起こり得る生理的な反応です。歯が抜けたままでも日常生活が送れてしまうため軽視されがちですが、実際には口の中の土台そのものが変化し始めている状態であることを理解しておく必要があります。

 

抜歯後の口の中で起こる自然な変化

抜歯後、数週間から数か月で歯ぐきは治癒し、見た目には「落ち着いた」状態になります。このため、「もう問題は解決した」と感じる方も少なくありません。しかし、治癒したのはあくまで表面の歯ぐきであり、その下の骨や周囲の歯には継続的な変化が起こっています。歯が抜けた部分では噛む刺激がなくなるため、歯槽骨は次第に高さや厚みを失っていきます。

また、空いたスペースを埋めようとするように、隣の歯が倒れ込んだり、噛み合う反対側の歯が伸びてきたりすることもあります。これらは自然な適応反応であり、異常ではありませんが、歯が抜けた状態を放置することで噛み合わせ全体のバランスが崩れるリスクが高まります。こうした変化はゆっくり進行するため、本人が気づきにくい点が特徴です。

 

見た目以上に進行する内部の変化

歯が一本抜けただけで、外見に大きな変化が出るとは限りません。そのため、「まだ大丈夫」「困ってから考えよう」と判断されることも多いのが現実です。しかし、口の中では見えない部分で確実に変化が積み重なっています。特に顎の骨の吸収は、レントゲンやCT検査を行わなければ分からないことがほとんどです。骨が痩せると、将来的にインプラント治療を検討する際、骨量不足がリスクとなり、追加処置が必要になる場合もあります。

また、噛み合わせの乱れが他の歯に過剰な負担をかけ、別の部位のトラブルにつながる可能性も指摘されています。歯が抜けた状態を放置するリスクは、単なる見た目や不便さではなく、口腔内の構造そのものが変化していく点にあります。そのため、早い段階で現状を把握し、専門家の視点で評価を受けることが重要といえます。

 

抜けた歯と「骨が痩せる」現象の関係

歯があることで保たれていた骨への刺激

歯は食事のたびに噛む力を受け、その力が歯根を通して顎の骨へ伝わっています。この刺激があることで、顎の骨は一定の量と強さを保つことができます。骨は「使われることで維持される」性質を持つ組織であり、歯が存在すること自体が骨の健康を支える重要な役割を果たしています。歯が抜けた状態になると、この噛む刺激が骨に伝わらなくなります。その結果、骨は「役割を終えた」と判断され、徐々に吸収されていきます。

これは病的な異常というよりも、生理的な反応です。しかし、歯が抜けた状態を放置することで、骨が痩せるスピードや範囲が広がる可能性があります。将来的にインプラントなどの治療を検討する際、この骨の状態が治療の可否や難易度に関わるため、歯と骨の関係を正しく理解しておくことが重要です。

 

刺激が失われることで起こる骨量の変化

歯が抜けると、顎の骨は噛む刺激を受け取れなくなり、少しずつ骨量が減少していきます。特に歯を支えていた歯槽骨は変化が起こりやすく、時間の経過とともに高さや厚みが失われる傾向があります。この「骨が痩せる」現象は、歯が抜けた直後から始まり、数か月から数年単位で進行します。骨量が減ると、歯ぐきの形が変わったり、周囲の歯の安定性に影響したりすることもあります。

また、骨が十分に残っていない状態では、インプラント治療を行う際に追加の処置が必要になる場合もあります。歯が抜けた状態を放置するリスクは、見た目の問題だけでなく、こうした内部の骨構造の変化にあることを理解しておく必要があります。

 

骨の変化がゆっくり進む理由と気づきにくさ

骨が痩せる変化は、痛みや腫れといった分かりやすい症状を伴わないことがほとんどです。そのため、歯が抜けた状態を放置していても、日常生活で大きな違和感を覚えにくいのが特徴です。骨の吸収は少しずつ進むため、「いつの間にか進行していた」というケースも珍しくありません。

見た目では歯ぐきが少し下がった程度に見えても、内部では骨量が大きく減っていることもあります。この気づきにくさが、受診のタイミングを遅らせる要因になることがあります。しかし、骨の状態は検査によって客観的に評価することが可能です。歯が抜けた後、特に長期間放置している場合には、症状がなくても一度専門家に相談し、現状を把握することが、将来的なリスクを抑える上で大切な選択となります。

 

放置によって考えられるリスクを整理する

周囲の歯や噛み合わせへの影響

歯が抜けた状態を放置すると、影響は失った歯の部分だけにとどまりません。歯は互いに支え合い、噛み合わせのバランスを保っています。そのため一本でも歯を失うと、周囲の歯が少しずつ動き始めます。具体的には、抜けた歯の隣の歯が空いたスペースへ傾いたり、噛み合っていた反対側の歯が伸びてきたりすることがあります。こうした変化が進むと、噛み合わせ全体が乱れ、一部の歯に過剰な力がかかりやすくなります。

その結果、残っている歯の摩耗や破折、歯周病の進行リスクが高まる可能性もあります。歯が抜けた状態を放置することで起こる噛み合わせの変化は、時間をかけて進行するため自覚しにくいものですが、長期的には口腔全体の健康に影響を及ぼす点を理解しておくことが大切です。

 

見た目や発音、食事への影響

歯が抜けた部位によっては、見た目の変化が気になり始めることがあります。特に前歯の場合、歯が抜けた状態が直接見えるため、笑顔に自信を持ちにくくなる方もいます。また、奥歯であっても、噛む力のバランスが崩れることで頬や口元の印象が変わることがあります。

さらに、歯は発音にも関与しており、特定の音が発しにくくなるケースも見られます。食事の面では、噛みにくさから食べ物を無意識に避けるようになり、食事内容が偏る可能性も考えられます。

歯が抜けた状態を放置すると、こうした小さな不便が積み重なり、生活の質に影響を与えることがあります。痛みがないからといって問題がないわけではなく、日常のさまざまな場面で影響が現れる可能性がある点に注意が必要です。

 

将来の治療選択肢が変わる可能性

歯が抜けた状態を長期間放置すると、将来選べる治療の選択肢が変わることがあります。特に影響が大きいのが、顎の骨が痩せる変化です。骨量が減少すると、インプラント治療を検討する際に十分な骨が確保できず、追加の処置が必要になる場合があります。

また、周囲の歯が動いてしまった場合、補綴治療を行う前に噛み合わせの調整が必要になることもあります。これにより、治療期間や負担が増える可能性も否定できません。歯が抜けた状態を放置するリスクは、「治療ができなくなる」という極端なものではありませんが、条件が変わることで選択肢が複雑になる点にあります。

将来の治療をより柔軟に考えるためにも、早い段階で現状を把握し、専門家の意見を聞いておくことが重要です。

 

インプラント治療との関係を正しく理解する

なぜ「骨の状態」が重要とされるのか

インプラント治療は、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に歯を作る治療です。そのため、インプラントが安定するかどうかは、顎の骨の量や質に大きく左右されます。歯が抜けた状態を放置すると、噛む刺激が失われることで骨が徐々に吸収され、「骨が痩せる」変化が進行します。骨の高さや厚みが不足していると、インプラントを安全に支えることが難しくなる可能性があります。

また、骨が弱い状態では、治療後の安定性や長期的な維持にも影響が出ることがあります。こうした理由から、インプラント治療では歯そのものだけでなく、土台となる骨の状態が重要視されます。歯が抜けた後、痛みがなくても骨の変化は進んでいる可能性があるため、早期に状態を把握することが大切です。

 

骨が痩せた場合に検討される追加治療

歯が抜けた状態を長期間放置し、骨が痩せてしまった場合でも、インプラント治療がすぐに不可能になるわけではありません。ただし、骨量が不足していると、そのままインプラントを埋入することが難しいケースもあります。その際には、骨の量を補うための追加治療が検討されることがあります。代表的なものとして、骨造成や骨移植などが挙げられますが、これらは治療期間や身体的・経済的負担が増える可能性があります。

また、すべての方に適応できるわけではなく、全身状態や口腔内の状況を踏まえた慎重な判断が必要です。歯が抜けた状態を放置するリスクは、「治療できなくなる」ことよりも、「治療の選択肢が複雑になる」点にあります。骨の状態によって治療計画が変わることを理解しておくことが重要です。

 

早めの相談が選択肢を広げる理由

歯が抜けた後、早い段階で歯科医師に相談することで、将来の治療選択肢を広く保つことができます。骨が大きく痩せる前であれば、インプラントを含めた治療計画を比較的シンプルに検討できる可能性があります。

また、インプラント以外の治療法も含めて、自分の状態に合った選択肢を冷静に考える時間を持つことができます。歯が抜けた状態を放置してから受診すると、「もっと早く来ていれば違う選択ができたかもしれない」と感じるケースもありますが、これは珍しいことではありません。

早めの相談は治療を急ぐことと同義ではなく、正確な情報を得るための行動です。将来のリスクを理解し、納得した判断をするためにも、早期の受診が結果的に安心につながります。

 

「今からでも間に合うのか」という疑問に向き合う

抜歯から時間が経っている場合の考え方

歯が抜けた状態を放置してしまい、数か月、あるいは数年が経過してから「今から治療を考えても遅いのではないか」と不安を抱く方は少なくありません。確かに、歯が抜けた直後と比べると、時間の経過に伴い骨が痩せる、噛み合わせが変化するなどのリスクは高まります。

しかし、これは「治療の可能性が失われる」という意味ではありません。歯科医療では、現在の口腔内の状態を正確に評価し、その時点で考えられる治療方法を検討することが基本です。インプラントを含め、複数の選択肢を比較しながら、自分にとって無理のない方法を選ぶことができます。

過去に歯が抜けた状態を放置してしまったことを悔やむよりも、「今の状態を知ること」に目を向けることが、次の一歩につながります。

 

個人差が大きい骨や口腔内の状態

歯が抜けた後に起こる変化は、人によって大きく異なります。同じ期間、歯が抜けた状態を放置していたとしても、骨が大きく痩せる方もいれば、比較的骨量が保たれている方もいます。この違いには、年齢、噛み合わせの状態、残っている歯の本数や位置、歯周病の有無、さらには生活習慣や全身の健康状態など、さまざまな要因が関係しています。

そのため、インターネット上で見かける「〇年放置するとインプラントは難しい」といった情報が、そのまま自分に当てはまるとは限りません。歯が抜けた状態を放置した期間だけで、治療の可否やリスクを判断することはできないのが実情です。だからこそ、自分自身の骨や口腔内の状態を専門的に評価してもらうことが重要になります。

 

診断によって初めて分かることがある現実

歯が抜けた部分の骨の状態や、将来的な治療の可能性は、見た目や感覚だけでは判断できません。歯ぐきがきれいに治っているように見えても、その下では骨が想像以上に痩せている場合もありますし、逆に「もう難しいだろう」と思っていたケースでも、十分な骨量が保たれていることもあります。こうした判断は、レントゲンやCTなどの検査を行い、初めて客観的に評価できます。

自己判断で「もう遅い」「インプラントは無理」と決めつけてしまうと、本来検討できたはずの選択肢を逃してしまう可能性があります。歯が抜けた状態を放置してきたことに不安や後ろめたさを感じている方ほど、一度診断を受けることで、現実的で納得のいく判断がしやすくなります。現状を知ることは、責められるためではなく、今後を考えるための第一歩です。

 

治療を考え始める際に知っておきたい基本知識

インプラント以外の代表的な治療選択肢

歯が抜けた場合の治療というとインプラントが注目されがちですが、実際にはそれ以外にも複数の選択肢があります。代表的なのが「ブリッジ」と「入れ歯(義歯)」です。ブリッジは、抜けた歯の両隣の歯を土台として被せ物を連結し、失った歯の機能を補う方法です。固定式で違和感が比較的少なく、保険適用になるケースもあるため、選ばれることが多い治療法です。

一方、部分入れ歯は、取り外し式の装置で、1本だけ歯が抜けた場合から複数本欠損している場合まで幅広く対応できます。外科処置を必要としない点は安心材料ですが、装着感や噛む力に慣れが必要なこともあります。歯が抜けた状態を放置して骨が痩せるとインプラントが難しくなる場合でも、これらの方法が検討できることがあります。ただし、どの治療も口腔内の状態によって適応が異なるため、特徴を正しく理解することが重要です。

 

治療法ごとに異なる特徴と注意点

それぞれの治療法には、利点だけでなく注意すべきポイントがあります。ブリッジは固定式で見た目や噛み心地が安定しやすい反面、支えとなる健康な歯を削る必要がある場合があります。また、負担が集中することで、将来的に支台歯の寿命に影響するリスクも考えられます。

入れ歯は歯を削らずに済むことが多い一方、噛む力が天然歯より弱くなりやすく、違和感や外れやすさを感じる方もいます。

インプラントは周囲の歯に依存せず、噛む力を比較的自然に回復できる方法ですが、顎の骨の量や質が重要で、歯が抜けた状態を放置して骨が痩せると、治療計画が複雑になるリスクがあります。

いずれの治療法も「簡単」「安全」と一括りにはできず、長期的な視点でメリットと注意点を理解することが大切です。

 

「自分に合う治療」を考えるための視点

治療を選ぶ際に大切なのは、周囲の評判や一般論だけで決めないことです。歯が抜けた本数や位置、放置していた期間、骨が痩せる程度、残っている歯の状態、さらには年齢や生活習慣によって、適した治療は変わります。また、治療期間や通院回数、将来的なメンテナンスの必要性、費用面の負担なども無視できません。

インプラントは魅力的な選択肢である一方、すべての方に最適とは限りません。反対に、入れ歯やブリッジが生活スタイルに合い、結果的に満足度が高くなるケースもあります。重要なのは、歯が抜けた状態を放置することによるリスクを理解した上で、専門家の説明を受け、自分の価値観や状況に合った治療を選ぶことです。そのための相談は、治療を急かされる場ではなく、判断材料を得るための機会と捉えるとよいでしょう。

 

歯科医院に相談する前にできる準備

これまでの経緯を整理しておくポイント

歯科医院を受診する前に、これまでの経緯を簡単に整理しておくことは、診断や説明をスムーズに進めるうえで役立ちます。たとえば、「いつ頃、どの歯が抜けたのか」「抜歯の理由は何だったのか(虫歯、歯周病、破折など)」「歯が抜けた後、どのくらい放置しているのか」といった情報は、現在のリスク評価に直結します。

歯が抜けた状態を放置していた期間が分かれば、骨が痩せる可能性や噛み合わせの変化を考える手がかりになります。また、過去に歯科治療で不安を感じた経験や、治療中に困ったことがあれば、それも重要な情報です。完璧に思い出す必要はありませんが、「分かる範囲で整理しておく」ことで、限られた診察時間を有効に使いやすくなります。

 

不安や疑問をそのまま伝える重要性

歯科医院を前にすると、「こんなことを聞いてもいいのだろうか」「知識がないと思われたくない」と遠慮してしまう方もいます。しかし、歯が抜けた状態を放置していた不安や、インプラント治療に対するリスクへの心配などは、率直に伝えることが大切です。患者さんが何を不安に感じているのかを知ることで、歯科医師は説明の重点を調整しやすくなります。

また、疑問をそのままにしたまま治療を進めると、後から「思っていた内容と違った」と感じてしまう原因にもなります。専門用語が分からない、骨が痩せると言われても実感がわかない、といった感覚も自然なものです。理解できない点や不安は、治療を判断するための重要な要素として、遠慮なく伝える姿勢が大切です。

 

治療説明を理解するための心構え

治療の説明を受ける際は、「その場ですべてを理解しなければならない」と思い過ぎないことも重要です。歯が抜けた状態や骨の状況、インプラントのリスクなどは、初めて聞く内容が多く、一度の説明で完全に理解するのは難しい場合があります。分からない点はその場で確認し、必要であればメモを取ったり、後日あらためて質問したりすることも問題ありません。また、複数の治療選択肢が提示された場合は、それぞれのメリットだけでなく、注意点や将来的な管理についても確認する視点が大切です。説明を受けることは、治療を決断するための材料を集めるプロセスと考えると、気持ちが楽になります。納得したうえで選択することが、安心につながります。

 

抜けた歯の放置に関するよくある疑問

1本だけなら問題ないのか

「歯が1本だけ抜けただけなら、日常生活に大きな支障はないし、このまま放置しても問題ないのでは」と感じる方は多くいらっしゃいます。確かに、奥歯が1本抜けた場合などは、すぐに噛めなくなるわけでもなく、見た目の変化も少ないため、深刻に捉えにくいかもしれません。

しかし、歯は1本ずつ独立して機能しているのではなく、噛み合わせ全体のバランスの中で役割を果たしています。たとえ1本であっても、歯が抜けた状態を放置すると、隣の歯が空いたスペースに倒れ込んだり、噛み合っていた反対側の歯が伸びてきたりすることがあります。

さらに、噛む刺激が失われた部分では骨が痩せる変化が始まり、時間の経過とともに進行します。この骨の変化は、将来的にインプラントを検討する際のリスクにも関わります。「1本だけだから大丈夫」と考えるのではなく、口腔全体への影響を含めて考える視点が重要です。

 

痛みが出てからでは遅いのか

歯が抜けた状態を放置していても、多くの場合、すぐに痛みが出ることはありません。そのため、「痛くなったら歯科医院に行けばいい」と考えてしまうのは自然なことです。

しかし、歯が抜けたことによる問題の多くは、痛みを伴わずに進行します。たとえば、骨が痩せる現象や歯の移動、噛み合わせの変化は、本人が気づかないうちに少しずつ進みます。痛みが出たときには、すでに周囲の歯に過剰な負担がかかっていたり、別の歯や歯ぐきに炎症が起きていたりするケースも少なくありません。その段階では、治療が複雑になったり、選択肢が限られたりする可能性があります。

歯が抜けた状態を放置するリスクは、「痛みが出るかどうか」では判断できません。症状がないうちに現状を確認することが、結果的に負担を抑えることにつながります。

 

年齢による治療の考え方の違い

歯が抜けた際、「もう若くないから治療は必要ない」「高齢だからインプラントは無理なのでは」と年齢を理由に判断してしまう方もいます。しかし、歯が抜けた状態への対応は、年齢だけで一律に決められるものではありません。若い方の場合、歯を失った状態を長期間放置すると、将来的に骨が痩せるリスクや噛み合わせの乱れが蓄積しやすくなります。

一方、年齢を重ねた方でも、食事や会話を快適に続けることは生活の質に直結します。インプラント治療においても、判断の基準となるのは年齢そのものではなく、全身の健康状態や顎の骨の状態です。歯が抜けた状態を放置することによるリスクは、年齢に関係なく存在します。

大切なのは「何歳だからやらない」と決めつけるのではなく、その人の生活や体の状態に合った選択を専門家と一緒に考えることです。

 

将来の口の健康を考えたときの選択

今の状態を知ることが第一歩になる理由

歯が抜けた状態について考えるとき、多くの方は「これからどう治療するか」に意識が向きがちですが、その前に欠かせないのが「今の状態を正しく知ること」です。歯が抜けたまま放置している期間があれば、その間に骨が痩せる、噛み合わせが変化する、周囲の歯に負担がかかるなど、目に見えない変化が進んでいる可能性があります。これらは痛みや違和感として現れないことも多く、自覚症状だけで判断するのは困難です。反対に、「もう手遅れかもしれない」と不安に感じていても、実際には骨の状態が比較的保たれているケースもあります。

現状を知ることで、インプラントを含む治療の選択肢や、今後のリスク管理の方向性が具体的になります。歯が抜けたこと自体よりも、「分からないまま時間が過ぎること」が将来の判断を難しくするため、状態把握は最初の重要な一歩といえます。

 

放置ではなく「判断を先送りしない」という選択

歯が抜けた状態を放置してしまう背景には、「今すぐ困っていない」「どう決めてよいか分からない」といった気持ちがあります。このような迷いは自然なものですが、放置と「判断を先送りしないこと」は大きく異なります。判断を先送りしないとは、すぐに治療を始めることではなく、現状を知り、必要な情報を得たうえで選択肢を整理することです。歯が抜けた状態を放置すると、骨が痩せるなどの変化が少しずつ進み、将来的にインプラント治療を検討する際のリスクや条件が変わる可能性があります。

一方、早めに現状を把握しておけば、「今は治療しない」「将来に備えて定期的に経過を見る」といった判断も可能です。何も知らないまま時間が過ぎることと、情報を持ったうえで選択を保留することは、意味が大きく異なります。

 

専門の歯科医師に相談することの意味

専門の歯科医師に相談することは、「治療を決断する場」ではなく、「正確な情報を得るための機会」と考えることが大切です。歯が抜けた状態を放置したことによるリスクや、骨が痩せる可能性、インプラント治療の適応などは、専門的な検査と知識がなければ判断できません。

また、治療が必要かどうか、いつどのように考えるべきかは、個々の口腔内の状態や生活背景によって異なります。自己判断やインターネット上の情報だけで悩み続けると、不安が大きくなる一方で、選択肢が見えにくくなることもあります。専門家の説明を受けることで、「今は何が問題で、何が問題ではないのか」が整理され、気持ちが落ち着くケースも少なくありません。

相談すること自体が治療を強制されるわけではなく、将来の口の健康を考えるための重要な情報収集の場であることに、大きな意味があります。

埼玉県大宮の再治療0%を追求した
審美歯科セラミック治療ガイド
監修:関口デンタルオフィス大宮

住所:埼玉県さいたま市北区宮原町4-134-24

電話番号:048-652-1182

*監修者

関口デンタルオフィス大宮

院長 関口 亮

経歴

・2008年 日本大学歯学部卒業
日本大学歯学部臨床研修部入局

・2009年 日本大学歯学部補綴学第一講座入局
専修医
顎関節症科兼任

・2014年 同医局退局
関口デンタルオフィス開院

所属学会

日本補綴歯科学会

日本口腔インプラント学会

*スタディークラブ

JSCT(Jiads Study Club Tokyo)

CIDアクティブメンバー(Center of Implant Dentistry)

 

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