歯が抜けたまま半年以上…インプラントが難しくなる骨の変化とは
- 2026年5月22日
- コラム(インプラント治療)
目次
抜けたまま放置してきた歯、まだ大丈夫と思っていませんか

「いつかやろう」が1年になった理由
費用の問題、治療への不安、忙しさ――抜歯後にインプラントを先送りにし続ける理由は、どれも現実的で納得できるものです。「落ち着いたら」「お金が貯まったら」という気持ちが積み重なり、気づけば半年、1年と時間が経過していた、という経過は決して珍しくありません。
ただ、先送りにしやすい背景には「痛みがない」という状況も深く関係しています。歯が抜けた後は出血や腫れが落ち着き、しばらくすると日常生活への支障が目立たなくなることがあります。不快感が薄れると、治療への緊急感も自然と薄れていくのです。
こうして「症状がないから大丈夫」という感覚が定着しますが、痛みや自覚症状がない状態でも、顎の骨の中では着実に変化が進んでいます。自覚症状の乏しさが、先送りを長引かせる構造的な要因と言えるでしょう。
費用・怖さ以上に気になり始めた骨の不安
「骨が痩せるとインプラントが難しくなる」という話を耳にしたとき、多くの患者様がはじめて放置リスクを具体的に意識されます。費用や痛みへの不安はある程度想定の範囲内でも、「骨が変化している」という視点は、検索を始めるきっかけになりやすい新しい不安です。
この不安には根拠があります。歯を失った後の顎の骨(歯槽骨)は、歯根からの刺激が伝わらなくなることで、その領域の骨組織を維持する必要性を失います。その結果、骨は吸収され、高さや幅が減少していきます。痛みのサインが出にくいため見逃しやすい変化ですが、画像検査を行うことで状態を客観的に把握することが可能です。
「自分の骨はどのくらい変化しているのか」という疑問は、検査を受けない限り答えが出ません。期間が長いほど不安が大きくなるのは当然ですが、現在の状態を知ることが、次の行動を決めるうえでの出発点になります。
放置期間が長いほど選択肢が狭まる現実
抜歯後の骨吸収は、放置期間が延びるにつれて累積していく傾向があります。骨の高さや幅が十分に残っている段階であれば、インプラント埋入を比較的シンプルに進められるケースがありますが、骨の減少が一定の水準を超えると、骨を補う処置(骨造成)が必要になることがあります。
骨造成が加わると、治療のステップが増え、期間と費用の両面で負担が大きくなる場合があります。また、骨の状態によっては、インプラント以外の補綴方法との比較検討が必要になることもあります。選択肢が狭まるということは、患者様が望む治療を選べる余地が減ることを意味します。
放置期間と治療の複雑さは、完全に比例するわけではありませんが、現時点の骨量を把握せずに過ごすほど、その後の治療設計における自由度が低下していく傾向があることは確かです。現状を知るための検査自体は、決して大がかりなものではありません。
抜歯後に起きる「骨吸収」とは何か

歯槽骨が歯を失った後に縮む仕組み
歯を抜いた後に骨が縮むのは、歯根からの刺激が失われるためです。歯槽骨(しそうこつ:歯を支える顎の骨)は、咀嚼のたびに歯根を通じて伝わる力学的な刺激を受けることで、その形と密度を維持しています。歯が抜けてこの刺激がなくなると、骨を作る細胞の活動が低下し、骨を吸収する細胞の働きが相対的に優位になります。
この変化は、歯を失った直後から静かに始まります。骨は「使われなくなった組織」として体内で再配分され、高さと幅の両方向に向かって縮小していきます。痛みや自覚症状をほとんど伴わないまま変化が進むため、「歯を失ったままでも特に不自由がない」と感じている間も、顎の内部では吸収が続いているケースがあります。
半年・1年・2年で骨はどう変わるか
骨吸収の速度は抜歯直後がもっとも速く、時間の経過とともにペースが落ち着いていくのが一般的です。抜歯後の数か月間に骨の高さと幅が大きく減少し、その後も緩やかな吸収が続くとされています。個人差はありますが、放置期間が長くなるほど、インプラントを埋め込むために必要な骨の量から遠ざかっていく傾向があります。
半年以内であれば骨の減少は比較的限定的なケースが多い一方、1年・2年と経過するにつれて、もともとあった骨の幅が著しく薄くなっていることも珍しくありません。骨の変化は外側からは見えず、歯科用CTなどの画像診断によってはじめて現状を把握できます。「まだそれほど経っていないから大丈夫」という判断よりも、実際の骨の状態を数値として確認することが、治療の出発点になります。
骨吸収が周囲の歯や噛み合わせに及ぼす影響
歯が1本抜けたまま放置されると、骨の吸収は欠損部だけにとどまらず、隣接する歯や噛み合わせ全体の環境に影響を及ぼすことがあります。欠損部に接する歯は支えを失った側へ傾いていくことがあり、これにより歯と歯の間隔が変化して、将来インプラントを埋入するためのスペースが不足してくるケースがあります。
欠損部の反対側(対合する歯)は、噛む相手がなくなることで少しずつ挺出(ていしゅつ:歯が骨から押し出されるように伸びる現象)する場合があります。挺出が進むと噛み合わせ全体のバランスが崩れ、顎関節や残存歯への負担が変化します。骨吸収そのものの問題と、それに連動する周囲環境の変化がセットで進行するため、欠損から時間が経つほど治療計画が複雑になる側面があります。
骨が痩せるとインプラント治療の難易度はどう上がるか

インプラントに必要な骨の量と質の基準
インプラント埋入には、フィクスチャー(人工歯根)をしっかりと固定できる骨の「量」と「密度」の両方が求められます。一般的に骨の高さは最低でも10mm前後、幅は6mm程度が確保されていることが望ましいとされており、これを下回ると通常の埋入手術が困難になります。
骨の密度も重要な要素で、スポンジ状に粗鬆化(こそうか:骨の内部が疎らになる状態)した骨では、埋入後の初期固定力が低下し、インプラントが骨と結合しにくくなる場合があります。抜歯後の放置期間が長くなるほど、骨は高さ・幅・密度のいずれも変化していく傾向があり、この3つの基準を同時に満たすことが治療の前提条件となります。
骨が足りないと起きる埋入リスクと精度の低下
骨量が不十分な状態でインプラント治療を進めようとすると、埋入できる位置や角度が大幅に制限されます。骨の端ギリギリに配置せざるを得ない場合、上部の被せ物(上部構造)が噛み合わせにとって理想的でない角度に傾くことがあり、長期的な安定性に影響する可能性があります。
骨の高さが特に失われた上顎では、鼻の奥にある空洞(上顎洞:じょうがくどう)との距離が縮まるため、通常の長さのインプラントを使えないケースも出てきます。下顎では神経(下顎神経)への距離が問題になることもあります。骨量の不足は埋入手術そのものの難易度を上げるだけでなく、術後の精度や予後にも関わる要素であるため、骨の状態を把握したうえで治療計画を立てることが前提となります。
放置期間と治療期間・費用が連動して増える理由
骨吸収が進んだ状態でインプラント治療を行う場合、まず失われた骨を補う「骨造成」という工程が必要になることがあります。骨造成を行うと、骨が十分に成熟するまでの待機期間が発生するため、トータルの治療期間が延びます。骨の状態や使用する材料によって異なりますが、造成後に数か月単位の経過観察が必要になるケースも珍しくありません。
治療のステップが増えるということは、手術の回数・使用材料・通院回数がいずれも増加することを意味し、費用にも反映されます。抜歯直後から適切に対応した場合と比べて、骨造成が必要になった場合では治療全体の負担が変わってくるのは、こうしたプロセスの差によるものです。「放置してきた分だけ、取り戻すための時間とコストが生じる」という構造は、治療を先送りにした期間が長いほど顕著に現れます。
歯科医がインプラント適応を判断する3つの医学的指標

歯科用CTで確認する骨の高さ・幅・密度
インプラント適応を判断する際、歯科用CT(コンピュータ断層撮影)による骨の三次元評価が起点となります。通常のレントゲン写真では把握しにくい骨の「高さ」「幅」「密度」という3つの要素を立体的に確認することで、インプラント体を安全に埋入できるかどうかの精度が高まります。
骨の高さが不足していると、上顎では鼻腔や上顎洞(副鼻腔の一部)に、下顎では下歯槽管(重要な神経・血管の通り道)にインプラント体が接近するリスクが生じます。骨の幅が狭い場合は埋入できるインプラント体の径が制限され、密度が低い骨では初期固定が得にくくなることがあります。CT画像による評価は、これらの要素を数値として把握し、治療計画の根拠として活用されます。
全身疾患・服薬状況が適応に与える影響
骨の量や形状だけでなく、患者様の全身状態もインプラント適応を左右する重要な指標です。糖尿病や骨粗鬆症、免疫系に影響を与える疾患がある場合、術後の創傷治癒や骨とインプラント体が結合するプロセス(オッセオインテグレーション)に影響が出ることがあります。また、骨粗鬆症の治療薬として使われるビスホスホネート系薬剤を長期服用している場合は、顎骨への影響を考慮した慎重な判断が求められます。
「自分には持病があるからインプラントは無理かもしれない」と感じている患者様もいらっしゃいます。ただし、全身疾患があることがそのまま適応外を意味するわけではなく、主治医との連携や服薬状況の確認を経たうえで、治療の可否や時期を検討するケースがあります。自己判断で諦める前に、現在の健康状態を歯科医師に伝えることが、正確な判断につながります。
歯周病の有無が骨造成の成功率を左右する理由
インプラント治療を検討する際、歯周病の状態は骨量の評価と同等以上に重視される指標です。歯周病菌が口腔内に多く残存している状態でインプラントを埋入した場合、インプラント周囲炎(インプラント体の周囲に炎症が生じる状態)を引き起こすリスクが高まることが知られています。骨造成を行う際も、歯周病が活動中であれば移植した骨材料や再生を促す素材が感染の影響を受けやすくなります。
歯が抜けたまま長期間が経過している患者様の場合、残存する歯に歯周病が進行していることも少なくありません。インプラント治療の前段階として歯周病のコントロールが必要と判断された場合、その治療期間も全体の治療スケジュールに組み込まれます。歯周病の有無と程度を把握することが、骨造成を含む治療計画全体の精度を左右する理由はここにあります。
骨が足りなくても選択肢がなくなるわけではない

骨造成(GBR)でインプラントの土台を作る考え方
骨の量が不足していると判断された場合でも、骨造成という手技によってインプラントの埋入に必要な土台を整えられることがあります。GBR(骨誘導再生法)は、骨が不足している部位に専用の膜と骨補填材を用いることで、新しい骨の形成を促す治療法です。関口デンタルオフィス埼玉(インプラント)では、GBRを含む骨造成に対応しています。
ただし、骨造成はインプラント埋入の前に行う場合と同時に行う場合があり、どちらが適切かは骨の吸収量や部位の状態によって異なります。骨造成を要するケースでは治療の工程が増えるため、全体のスケジュールを見据えた計画が治療の精度に直結します。「骨が少なくてもう無理かもしれない」と感じている方にとっては、骨造成の適応可否を確認することが、次の判断への入り口になるでしょう。
骨造成の成立には、現在の全身状態や歯周病の有無なども影響します。そのため、骨の量だけを単独で評価するのではなく、口腔全体の環境を総合的に診た上で適応が判断されるのが一般的です。
ソケットプリザベーションで骨を守る抜歯後の選択
抜歯直後に行うソケットプリザベーション(抜歯窩保存術)は、将来のインプラント治療を見据えて骨の吸収を抑えることを目的とした処置です。歯を抜いた後の穴(抜歯窩)には骨補填材を填入し、骨が吸収されるスピードを緩やかにすることをめざします。
抜歯後の骨吸収は避けられない生理的な変化ですが、その進み方には個人差があります。ソケットプリザベーションを行うことで、インプラント埋入時に必要な骨量をより多く温存できる可能性があるとされています。これは「骨が減ってから対処する」ではなく、「骨が減りすぎる前に備える」という考え方に基づいた選択肢です。
関口デンタルオフィス埼玉(インプラント)では、ソケットプリザベーションにも対応しています。抜歯のタイミングとインプラント計画をあわせて相談することで、後の骨造成の規模を小さく抑えられる場合があり、結果として治療期間や患者様の負担が変わってくることがあります。
上顎の骨量不足に対応するサイナスリフト・ソケットリフト
上顎の奥歯にインプラントを埋入する際、骨の高さが不十分なケースでは、上顎洞(サイナス:鼻の奥にある空洞)の底部に骨補填材を填入して骨量を増やす処置が検討されます。その代表的な方法がサイナスリフトとソケットリフトです。
サイナスリフトは上顎洞の側面から骨補填材を入れる方法で、骨の高さが著しく不足している場合に適応されます。ソケットリフトはインプラントの埋入孔から器具を挿入し、上顎洞底部を少量持ち上げる手技で、比較的骨量が確保されている場合に選ばれることが多いとされています。いずれも上顎奥歯への骨造成として確立された術式です。
「上の奥歯を長く放置してきた」という方は、骨が垂直方向にも吸収されやすく、このような骨造成を要するケースがあります。関口デンタルオフィス埼玉(インプラント)ではサイナスリフト・ソケットリフトのいずれにも対応しており、歯科用CTによる骨の立体的な評価をもとに、どの術式が適切かを診断の段階で確認することができます。
インプラント・ブリッジ・入れ歯、放置後の選択肢を比べる

骨吸収が進んだ後でもブリッジが向くケースとは
骨吸収が進んだ後であっても、隣り合う歯の状態が良好で、かつその歯が土台として十分な強度を持っている場合、ブリッジが現実的な選択肢になることがあります。ブリッジは、失った歯の両隣を削って土台とし、橋渡し状に人工歯を固定する補綴(ほてつ:歯の機能を補う)治療です。骨への直接的な介入を必要としないため、骨吸収が著しい場合でも適応できるケースがあります。
ただし、隣の歯を削ることで、もともと健康だった歯に余分な負担がかかる点は見落とせません。ブリッジを支える歯が将来的に弱まれば、再度の補綴治療が必要になる可能性があります。放置期間が長くなると骨だけでなく隣の歯の状態も変化していることがあるため、まずは隣在歯の歯周組織や根の状態を含めて確認することが、選択肢の精度を高める出発点となります。
入れ歯が「合わなくなる」根本的な理由
入れ歯が合わなくなる根本的な原因は、歯を失った後も歯槽骨(しそうこつ:歯を支えていた顎の骨)の吸収が止まらないことにあります。入れ歯は顎の粘膜や骨の形状に合わせて作製されますが、その土台となる骨が吸収されると、入れ歯と顎の間に隙間が生じ、フィット感が失われていきます。この変化は装着直後から少しずつ始まり、年単位で蓄積されていきます。
骨が痩せるほど入れ歯は安定しにくくなり、食事中にズレる・口を大きく開けると外れるといった状態に発展することがあります。入れ歯の作り直しを繰り返しても、その間も骨の吸収は続くため、調整のサイクルが短くなっていく傾向があります。「入れ歯が合わない」という経験をされている患者様にとって、この骨の変化が問題の根底にある可能性は十分に考えられます。
インプラントが長期的に骨を守るメカニズム
インプラントが骨の保存に有利とされる理由は、人工歯根が顎の骨の中に直接埋め込まれることで、咀嚼(そしゃく)の際の力が骨に伝わり、骨が刺激を受け続けられる点にあります。歯が存在するとき、噛む力は歯根を通じて骨に伝達され、この刺激が骨の代謝を維持するうえで重要な役割を果たしています。歯を失うとこの刺激がなくなり、骨は使われない組織として吸収が進む方向に向かいます。
インプラントはその力の伝達経路を人工的に再現することで、顎骨への刺激を継続させられる構造を持っています。ブリッジや入れ歯では骨への直接的な刺激が生じにくいため、顎骨の変化を止める効果という観点では構造的な違いがあると言えるでしょう。もちろん、インプラントが適応できるかどうかは現状の骨の量や全身状態によって異なるため、まず現在の骨の状態を画像診断で確認することが選択肢を検討する前提になります。
現状の骨の状態を知るために必要な検査と診断の流れ

初診で確認する検査項目と画像診断の役割
骨の状態を自覚症状で把握することはできません。「見た目に変化はないから大丈夫」と感じていても、歯槽骨(しそうこつ:歯を支える骨)の吸収は粘膜の内側で進んでいるため、実際の骨量は検査を受けるまで分からないのが現実です。
初診では通常、口腔内写真やレントゲン、そして歯科用CTによる画像診断が行われます。歯科用CTは骨の高さや幅を三次元的に確認できるため、平面のレントゲンでは見えにくい骨の厚みや密度の変化も評価できます。放置期間が長い場合ほど、この立体的な情報が治療計画の精度に直結します。
関口デンタルオフィス埼玉では、初診時に歯周病検査・口腔内写真・X線撮影を実施し、骨の現状を丁寧に確認する体制をとっています。現在の状態がどの段階にあるかを把握することが、治療の選択肢を整理する出発点となります。
骨量の評価から治療計画の提示までの流れ
検査で骨量が確認できたあとは、インプラント埋入に必要な骨が十分にあるかどうかを評価するステップに進みます。骨の高さ・幅・密度が一定の基準を満たしている場合は、そのままインプラント治療の計画に進むことが可能です。一方、骨量が不足していると判断された場合は、骨造成などの処置を組み込んだ治療計画が検討されます。
関口デンタルオフィス埼玉では、検査結果をカウンセリングソフトを使って患者様にわかりやすく説明し、複数の治療計画を提示する方針をとっています。「骨が足りないから治療できない」と断定するのではなく、現状に応じた選択肢を一緒に整理することが相談の場の役割です。
治療計画の提示にあたっては、費用や期間の見通しも含めてカウンセリングルームで丁寧に説明が行われます。プライバシーに配慮した環境で話を聞けることは、不安を抱えたまま受診する患者様にとって、受診へのハードルを下げる一助になるでしょう。
さいたま市で相談先を選ぶときの確認ポイント
相談先を選ぶうえでまず確認したいのは、歯科用CTによる精密な骨評価と、骨造成を含む総合的なインプラント対応が一つの医院で完結するかどうかです。骨吸収が進んでいるケースでは、インプラント埋入単体ではなく骨造成(GBR・サイナスリフト・ソケットリフトなど)との組み合わせが必要になる場合があり、対応できる診療体制かどうかが治療の選択肢の幅に影響します。
加えて、初診時の説明が丁寧かどうかも判断材料になります。検査結果をもとに複数の治療計画が提示されるか、疑問を持ったまま進められないか、こうした点は実際に相談してみることで確認できます。現在通院中の歯科医院で方針に疑問を感じている場合は、セカンドオピニオンとして別の視点を得るという選択肢もあります。
さいたま市・宮原エリアで相談先をお探しの方は、関口デンタルオフィス埼玉での相談をご検討ください。歯科用CTを活用した骨評価と、骨造成を含むインプラント治療に対応しており、現在の骨の状態から治療の見通しまで、検査結果をもとに具体的な説明を受けることができます。
よくある疑問|放置・骨吸収・インプラントのQ&A

「何年放置したらインプラントできなくなる?」への答え
「○年以上放置するとインプラントは無理」という明確な期限はなく、骨の状態は個人差が大きいため、放置期間だけで適応の可否を判断することはできません。骨吸収の速度は部位・年齢・咬合力・全身状態によって異なり、半年でも著しく骨が痩せるケースがある一方、1年以上経過しても骨量が比較的保たれているケースもあります。
ただし、時間の経過とともに骨造成(GBR・サイナスリフト・ソケットリフトなど)が必要になる可能性は高まり、治療のステップが増える傾向があります。「まだ大丈夫かどうか」は、歯科用CTによる骨の高さ・幅・密度の計測を行わなければ判断できません。放置期間ではなく、現在の骨の状態を把握することが判断の出発点です。
「骨造成は痛い?期間はどれくらい?」の目安
骨造成の処置中は局所麻酔下で行われるため、術中の痛みはほとんど感じないのが一般的です。術後は数日間、腫れや違和感が生じることがありますが、多くの場合は処方された鎮痛剤でコントロールできる範囲とされています。骨造成を伴う場合の不安を「痛み」ではなく「期間」に感じる方が多いのも実情でしょう。
治療全体の期間は、骨造成の術式や骨の再生ペースによって幅があります。GBRを併施する場合はインプラント埋入までに数か月の待機期間を設けることが多く、サイナスリフトを行う場合はさらに期間が延びるケースがあります。いずれも、初診時の骨量評価によって治療計画が異なるため、期間の目安は検査後に担当医から説明を受けることで初めて具体的になります。
「自分の骨の状態は検査しないとわからない?」
骨の状態は、レントゲンや歯科用CTによる画像診断なしには把握できません。歯ぐきの見た目や自覚症状から骨量を推測することは、専門家にも困難です。「あの頃より歯ぐきが痩せた気がする」という感覚は骨吸収のサインである可能性はありますが、それだけでは骨の高さや幅の数値的な評価にはなりません。
歯科用CTを用いた三次元的な骨の評価によって、インプラント埋入に必要な骨量が確保されているか、骨造成が必要かどうか、どの術式が適しているかを具体的に判断することができます。「検査してみて初めて状態がわかった」というケースは珍しくなく、不安を抱えたまま様子を見るより、現状を数値として確認する方が次の行動を決めやすくなります。
インプラントを先送りにしてきた方が後悔しやすい3つの状況

隣の歯が傾いてスペースが失われるケース
インプラント治療を先送りにした結果として特に多く見られるのが、抜けた歯の両隣の歯が空いたスペースに向かって傾いてしまうケースです。歯は隣り合う歯と接触することでお互いの位置を保ち合っています。その接触が失われると、支えを失った歯が少しずつ倒れ込んでくることがあります。
傾きが進むと、本来インプラントを埋め込むはずだった空間が狭くなります。理想的な位置・角度でインプラントを埋入するために十分なスペースが確保できなくなるため、矯正治療でスペースを広げてから対応する、あるいはインプラントの選択自体が難しくなるという状況に至ることもあります。治療計画の複雑さが増すことで、期間や費用にも影響が出てくる場合があります。
対合歯の挺出で噛み合わせが崩れるケース
歯を失った部分の反対側の歯(対合歯)が、噛み合う相手を失うことで徐々に伸び出してくる変化を「挺出(ていしゅつ)」と呼びます。歯は噛み合わせの刺激を受けることで位置が維持されているため、その刺激がなくなると顎の骨の中から押し出されるように移動していきます。
挺出が進むと、全体の噛み合わせのバランスが崩れていきます。特定の歯に過剰な力が集中しやすくなり、歯や歯ぐきへの負担が増す場合があります。さらに、挺出した歯がインプラントを配置するスペースに入り込んでしまうと、修復の際に対合歯の調整も同時に必要になることがあり、当初の治療計画よりも対応範囲が広がります。
骨造成が必要になり治療期間が大幅に延びるケース
放置期間が長くなると歯槽骨(しそうこつ:歯を支える顎の骨)の吸収が進み、インプラントを埋め込むための骨の量が不足するケースがあります。この場合、骨の土台を補う骨造成と呼ばれる処置を先に行ってからインプラント埋入へと進む流れになります。
骨造成では、移植した骨や骨補填材が顎の骨に定着するまでの待機期間が必要です。この期間は症例によって異なりますが、骨造成を伴わない場合と比べると治療全体のスケジュールが長くなる傾向があります。当院ではGBR(骨誘導再生法)やサイナスリフト・ソケットリフトといった骨造成処置に対応しており、骨量が不十分な状態からでもインプラント治療の可能性を検討できます。ただし、こうした処置が必要になる前の段階で相談を受けた場合と比べて、治療ステップが増えることは事実です。骨の吸収がどの程度進んでいるかは、実際に歯科用CTで確認しなければわかりません。
骨の状態が心配なら、まず確かめることから始めませんか

この記事で押さえておきたい重要ポイント
歯が抜けたままの状態を長く続けることで、歯槽骨(しそうこつ:歯を支えていた骨)は時間とともに体積を減らしていきます。これはごく自然な生理的変化であり、骨は歯を失った直後から少しずつ、しかし着実に吸収されていきます。その結果、インプラント治療を検討したときに必要な骨量が不足しているケースが出てきます。
ただし、骨が減っているからといってインプラントの選択肢が完全に閉ざされるわけではありません。骨造成やGBR(骨誘導再生法)、上顎の骨量不足に対応するサイナスリフト・ソケットリフトといった手法が検討されることもあります。一方で、これらの処置が加わると治療期間や費用の負担が大きくなる傾向があるのも事実です。
放置期間が長くなるほど、治療の選択肢が複雑になる可能性があります。「まだ急がなくていい」という判断を繰り返していると、骨の状態が思っていた以上に変化していることがあります。現状を把握するためには、歯科用CTによる画像診断を含む精密検査を受けることが、具体的な次のステップを考える出発点になります。
放置後のインプラントに向き合う当院の診療姿勢
関口デンタルオフィス埼玉(インプラント)では、インプラント治療を検討している患者様に対して、初診時の検査で現状の骨の状態を丁寧に確認することを診療方針としています。歯科用CTを用いた画像診断により、骨の高さや幅、密度を立体的に評価したうえで、複数の治療計画を提示するアプローチをとっています。
「骨が足りないかもしれない」という不安を抱えたまま受診をためらう患者様も少なくありません。当院では、カウンセリングルームでの個別説明を通じて、現状の骨の評価結果や治療選択肢について、患者様が納得して判断できるよう情報提供を行っています。骨造成が必要なケースにも、GBR・ソケットプリザベーション・サイナスリフト・ソケットリフトといった手法に対応しています。
「再治療を繰り返さない治療」を追求する姿勢のもと、インプラントの土台となる骨の状態からきちんと向き合う診療を行っています。長年放置してきた経緯があっても、まず現状を確かめるところから始められます。
気になる骨の状態、セカンドオピニオンも歓迎です
「他の歯科医院でインプラントは難しいと言われた」「骨が足りないと診断されたが、本当にそうなのか確認したい」——そのような疑問を持つ患者様のセカンドオピニオンも、当院では受け付けています。骨の状態の評価は、使用する機器や診断の視点によって見え方が変わることがあり、別の角度から確認してみることで選択肢が広がるケースもあります。
現在通院中の歯科医院との関係を壊したくないと感じる方もいらっしゃいますが、セカンドオピニオンは治療方針を比較し、自分にとって納得のいく判断をするための正当な手段です。主治医を否定するものではなく、患者様自身が治療を主体的に選択するための機会と言えるでしょう。
さいたま市北区宮原エリアにある関口デンタルオフィス埼玉(インプラント)では、歯が抜けたままの期間や骨の現状について、率直な相談を受け付けています。「自分の骨の状態を一度きちんと調べてほしい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
埼玉県大宮の再治療0%を追求した
審美歯科セラミック治療ガイド
監修:関口デンタルオフィス大宮
住所:埼玉県さいたま市北区宮原町4-134-24
電話番号:048-652-1182
*監修者
関口デンタルオフィス大宮
院長 関口 亮
*経歴
・2008年 日本大学歯学部卒業
日本大学歯学部臨床研修部入局
・2009年 日本大学歯学部補綴学第一講座入局
専修医
顎関節症科兼任
・2014年 同医局退局
関口デンタルオフィス開院
*所属学会
・日本補綴歯科学会
・日本口腔インプラント学会
*スタディークラブ
・JSCT(Jiads Study Club Tokyo)
・CIDアクティブメンバー(Center of Implant Dentistry)






