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自費の根管治療が選ばれる理由!保険診療との違いとメリット|さいたま市北区宮原の歯医者・歯科で審美インプラント治療|関口デンタルオフィス埼玉

自費の根管治療が選ばれる理由!保険診療との違いとメリット

目次

1. 根管治療とは?歯を残すための重要な治療

① 根管治療の基本:歯の神経を取り除く治療

根管治療(根管治療療法)は、歯の内部にある神経(歯髄)が炎症や感染を起こした際に行われる治療法です。一般的に「歯の神経を取る治療」とも呼ばれます。
治療の流れは、まず歯の内部にある根管を清掃し、炎症を起こした神経や感染源を取り除くことから始まります。その後、無菌状態にして根管内を密封し、最終的に被せ物(クラウン)を装着して歯を保護します。
この治療の目的は、歯の構造をできるだけ温存しながら細菌感染を防ぎ、長く歯を機能させることにあります。根管治療により、歯の痛みを取り除き、正常な咬合(かみ合わせ)を維持することが可能になります。

② なぜ根管治療が必要なのか?(むし歯の進行と感染)

根管治療が必要になる主な原因は、むし歯の進行です。初期のむし歯であれば通常の詰め物や被せ物で対応できますが、放置するとむし歯が神経にまで到達し、炎症や感染を引き起こします。
これを放置すると、激しい痛みや腫れを伴い、最悪の場合は歯を抜かなければならなくなります。
また、歯の外傷による神経の損傷や、過去の詰め物や被せ物の影響で根管内に感染が生じることもあり、こうした場合にも根管治療が必要です。
根管内の感染をそのまま放置すると、歯を支える骨にまで影響を及ぼし、さらに大きな治療が必要になるため、できるだけ早く適切な処置を受けることが重要です.

 

③ 保険診療と自費診療の違い

根管治療には、保険診療と自費診療の2つの選択肢があります。
保険診療では基本的な治療が行われますが、使用できる器具や材料に制限があり、成功率や長期的な安定性に差が出ることがあります。
一方、自費診療では先進的な医療機器を使用し、より精密な治療を行うことが可能です。
例えば、保険診療ではステンレス製のファイルを使用するのが一般的ですが、自費診療では柔軟性に優れたニッケルチタンファイルを使用し、精密な根管清掃が行われます。
さらに、マイクロスコープやCTを利用した診断により、感染源を徹底的に除去し、再発リスクを低減することができます。
治療法の選択は患者様の希望や歯の状態によって異なりますが、根管治療の成功率を高め、歯を長持ちさせるためには自費診療の選択も検討する価値があります.

 

2. 保険診療と自費診療の違いとは?選択のポイント

① 保険診療の根管治療の特徴と制限

保険診療における根管治療は、多くの患者に対応できるよう、国が定めた標準的な方法で行われます。基本的には、根管内の感染した組織を取り除き、根管を清掃・消毒した後に薬剤を詰めるという流れですが、使用できる材料や技術には一定の制限があります。
保険診療では主にステンレススチール製の手動ファイルを用いて根管を清掃しますが、これでは湾曲した根管に対応しにくく、細部の清掃が不十分になることもあります。
また、ラバーダム防湿(治療中の根管への細菌混入を防ぐゴムシート)の使用が義務付けられていないため、治療中に唾液や細菌が侵入するリスクが高まる可能性もあります。
さらに、根管内を密封する際に使用する材料にも制限があり、一般的にはガッタパーチャと呼ばれる充填材を使用しますが、充填の精度が低いと再感染のリスクが高まることがあります。
また、治療にかけられる時間が限られているため、複雑な症例では十分な治療ができず、結果的に再治療が必要になるケースも少なくありません。

 

② 自費診療の根管治療のメリット

自費診療の根管治療では、先進的な医療技術と高品質な材料を使用するため、より精密な治療が可能になります。
例えば、ニッケルチタン製の柔軟なファイルを使用することで、複雑に湾曲した根管内でも徹底的な清掃が行え、感染の取り残しを減らし治療の成功率を向上させます。
さらに、自費診療ではラバーダム防湿が標準的に行われ、治療中の細菌侵入リスクを最小限に抑えます。
また、マイクロスコープやCTスキャンなどの先進機器を活用することで、肉眼では見落としがちな根管の分岐や感染部分まで把握し、確実な処置が可能です。
さらに、根管内を密封する際に用いるMTAセメントなどの高品質な充填材を使用することで、細菌の侵入を防ぎながら歯の強度を保ち、治療後の再発率を大幅に低減し歯を長持ちさせることができます。

 

③ どちらの治療が自分に合っているのか?

根管治療を受ける際に、保険診療と自費診療のどちらを選ぶべきかは、患者様の希望や歯の状態によって異なります。
費用を抑えつつ早く治療を完了させたい場合は保険診療が適していますが、治療の精度が限定されるため再治療のリスクが高まる可能性があることを理解しておく必要があります。
一方、確実に感染を取り除き再発を防ぎながら長持ちする治療を望む場合は、自費診療が適しています。
特に、過去に根管治療を受けたが再発してしまった場合や歯の保存を最優先に考える場合には、自費診療を選ぶことでより精度の高い治療が可能となります。
また、治療後の被せ物(クラウン)も、保険診療では金属やプラスチック製が主流ですが、自費診療では審美性・耐久性に優れたセラミック素材が選べるため、見た目の美しさと長期的な歯の健康維持に寄与します。
どちらの治療法が自分に最適かを判断するためにも、事前に歯科医師と相談し、自身の口腔環境やご希望に合った治療計画を立てることが大切です.

 

3. 自費の根管治療が選ばれる理由とは?

① 精密機器の活用で成功率が向上

根管治療の成功率は、使用する機器や技術によって大きく左右されます。特に自費診療では、保険診療では使用が限られる先進的な医療機器を活用することで、より精密な治療が可能となります。
その代表的なものがマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)です。肉眼では確認できないほどの微細な根管や感染部分を拡大して診ることで、取り残しのリスクを大幅に減少させます。
また、CTスキャンを活用することで、歯や根管の内部構造を立体的に把握し、複雑な根管形態や感染の広がりを正確に診断できます。これにより、感染部位を徹底的に除去し、確実な根管充填が実現します。
さらに、自費診療ではニッケルチタンファイルという柔軟性のある器具を使用することが一般的で、従来のステンレス製ファイルよりも効率的に根管内を清掃できるため、治療の精度が向上します。

 

② 再発リスクを減らすための高度な治療法

根管治療の大きな課題の一つは再発リスクです。根管内の細菌を完全に取り除けなかった場合、感染が再び広がり、治療した歯が再度痛み出す可能性があります。
保険診療では、治療にかけられる時間が限られているため、根管の細部まで徹底的に清掃・消毒するのが難しいことがあります。
一方、自費診療では十分な治療時間が確保できるため、より丁寧な処置が可能です。例えば、専用の超音波洗浄機を使用して、手作業では取り切れない細菌や感染物質を効果的に除去し、治療の成功率を高めることができます。
また、根管内部を密封する際に使用するMTAセメントなどの高品質な充填材は、細菌の再侵入を防ぎ、治療後の再発率を大幅に低減します。

 

③ 長期間歯を健康に保つためのアプローチ

根管治療は、単に痛みを取り除くための治療ではなく、歯を長持ちさせるための治療でもあります。
自費診療では、根管内の感染を徹底的に除去するだけでなく、治療後の歯をできるだけ長く健康な状態で維持するために、さまざまな工夫が施されます。
例えば、治療後の歯は通常の歯よりも脆くなりやすいため、適切な被せ物(クラウン)で保護することが重要です。
自費診療では、セラミッククラウンジルコニアクラウンなど、耐久性と審美性に優れた材料を使用し、見た目の美しさだけでなく、長期的な歯の健康維持にも寄与します。
さらに、噛み合わせの調整を専用の機器で微調整し、治療後も快適な噛み心地を維持できるように工夫されます。
また、定期メンテナンスとして、プロフェッショナルクリーニング(PMTC)などで治療済みの歯の状態を定期的にチェックし、必要に応じたケアを行うことで、歯を長持ちさせる取り組みがなされています.

 

4. 根管治療の成功率に差が出る理由

① 使用する器具・材料の違い(ラバーダムやニッケルチタンファイル)

根管治療の成功率は、使用する器具や材料によって大きく変わります。特に、ラバーダムの使用は成功率に大きな影響を与える要素の一つです。ラバーダムとは、治療する歯だけを露出させるために使うゴム製のシートで、唾液や細菌が根管内に入るのを防ぐ役割を果たします。保険診療では必ずしも使用されませんが、自費診療では標準的に用いられ、より清潔な環境で治療が行われます。

また、根管を清掃する際に使用するファイル(根管清掃器具)の材質にも違いがあります。保険診療では主にステンレススチール製のファイルが使われますが、この素材は硬いため、複雑に湾曲した根管内を適切に清掃するのが難しい場合があります。一方、自費診療ではニッケルチタン製のファイルが使用されることが一般的で、柔軟性が高いため根管の形状にフィットし、細かい部分まで徹底的に清掃することが可能になります。この違いが、治療後の再発リスクを左右する重要なポイントとなります.

 

② 医療機器(マイクロスコープ・CT)の有無

根管治療の精度を大きく向上させる技術として、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)CTスキャンがあります。保険診療では、一般的に肉眼やデンタルX線を用いて診断と治療が行われますが、肉眼では確認できない微細な根管の分岐や感染部位を見落とす可能性があり、その結果、治療完了後に再発するケースが少なくありません。

一方、自費診療ではマイクロスコープを使用することで、根管の奥深くまで拡大視野で確認しながら治療が行われ、感染部分を徹底的に取り除くことが可能になります。また、CTスキャンの活用により、根管の形態や病変の広がりを立体的に把握し、より正確な診断と処置が行えます。特に、複雑な形状や多い根管の場合、この技術が治療成功の鍵となります.

 

③ 治療にかかる時間と精度の違い

根管治療は、感染した歯の内部を徹底的に清掃し、再感染を防ぐために緻密な作業が求められます。しかし、保険診療では一回の治療にかけられる時間が限られているため、治療の精度にばらつきが生じることがあります。通常、保険診療では1回30〜45分ほどの治療時間で行われるため、すべての感染源を取り除くのが難しいこともあります。

一方、自費診療では十分な治療時間を確保できるため、1回の治療時間を1時間以上に設定し、マイクロスコープを使って根管の隅々まで確認しながら清掃を行うことで、取り残しのリスクを最小限に抑えることが可能です。また、自費診療では1回あたりの治療回数を減らし、1回でより多くの処置を行えるため、治療全体の期間が短縮されることもあります。

さらに、治療後の根管充填においても、保険診療では一般的な充填材であるガッタパーチャが使用されるのに対し、自費診療ではMTAセメントなどの高品質な材料を使用することで、より確実に根管を密封し、再発リスクを最小限に抑えることができます.

 

5. 保険診療では難しい!精密根管治療の重要性

① 保険診療の時間的・コスト的制限の影響

根管治療は、歯の内部にまで及んだ感染を取り除き歯を保存するための重要な治療法ですが、保険診療には時間的・コスト的な制限があるため、治療の精度に差が生じることがあります。
保険診療では、決められた診療報酬制度のもとで施術が行われ、1回あたりの治療時間が通常30〜45分程度に限られており、何度かに分けて治療が進められます。
この制限のため、歯科医師は治療工程を迅速に進める必要があり、特に複雑な根管形態や再感染リスクが高い症例では、十分な清掃・消毒が難しくなることがあります。
また、使用できる器具や材料も決まっているため、治療の精度を最大限に高めることができないケースも少なくありません。
さらに、保険診療ではラバーダム防湿の使用が必須ではなく、使用しない場合は唾液や細菌が根管内に侵入し、再感染リスクが高まる可能性もあります.

 

② 自費治療ならできる高精度な根管清掃・充填

自費診療の根管治療では、時間的な制約が少なく、より高度な技術と高品質な材料を用いて治療が行われます。
例えば、1回あたりの治療時間を十分に確保することで、より細かい部分まで丁寧に根管内を清掃し、感染の再発を防ぐことが可能です。
マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用することで、肉眼では見えない細かい根管や感染部位を拡大して確認し、確実に除去することができます。
また、保険診療で主に使用されるステンレススチール製のファイルに対し、自費診療ではニッケルチタン製のファイルが用いられ、柔軟性が高いため複雑な根管形状にもフィットしやすく、清掃の精度が向上します。
さらに、根管充填には、保険診療で一般的に使用されるガッタパーチャに対して、自費診療では高品質なMTAセメントなどの材料を使用し、確実に密閉して再感染のリスクを大幅に低減させます.

 

③ 感染再発を防ぐための徹底的な処置

根管治療の成功率を高めるためには、根管内の感染を完全に除去することが最も重要です。しかし、根管は非常に細く複雑な分岐を持つため、十分な清掃が行われないと細菌が残り、治療後に再び炎症を引き起こすリスクがあります。
自費診療では、CTスキャンを活用して根管の形態や感染の広がりを立体的に確認し、最適な治療計画を立てることができます。これにより、従来のレントゲンでは確認できなかった根管の奥深くまで診断し、感染源を的確に除去することが可能です。
さらに、超音波洗浄機を用いた根管清掃が行われ、手作業では取り切れにくい細菌や汚れを効率的に除去することで、治療精度を一層高めています。
また、治療後の噛み合わせの調整や適切な被せ物の装着など、治療全体の質を向上させるための徹底的な処置が行われ、歯を長期間健康に保つためのアプローチが取られています.

 

6. マイクロスコープによる精密根管治療とは?

① 肉眼では見えない細部まで確認できる

根管治療の成功率を向上させるためには、根管内の細部までしっかりと確認し、細菌を徹底的に取り除くことが不可欠です。
しかし、根管の内部は非常に狭く、複雑な分岐構造を持っているため、肉眼での治療には限界があります。
一般的な歯科治療では、拡大鏡を用いたとしても約2〜4倍の拡大が限界ですが、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用すれば、最大20倍にまで拡大して観察することが可能です。
この技術により、歯科医師は根管の奥深くまで明瞭に確認しながら治療を進めることができ、従来の治療では発見が難しかった微細な感染部分や根管の分岐も見逃さずに処置できます。
また、マイクロスコープを使用することで、健康な歯質をできるだけ残しながら最小限の削除で最大限の治療効果を得ることができ、歯の寿命を延ばす効果も期待されます.

 

② 歯の内部の細菌を徹底除去できる理由

根管治療の最大の目的は、歯の内部に潜む細菌を徹底的に除去し、再感染を防ぐことです。
通常の治療では、根管の奥深くに残る微細な細菌を完全に取り除くことが難しく、結果として治療後に再発するケースが少なくありません。
マイクロスコープを使用した精密根管治療では、感染源を見落とすことなく徹底的に除去できるため、再治療のリスクを大幅に低減することが可能です。
さらに、マイクロスコープにより、従来の治療では見逃されがちだった細かい根管の枝分かれ部分にもアプローチし、隠れた感染部位を特定して適切な処置を行えます。
また、超音波洗浄機と併用することで、通常の手作業では届きにくい根管の奥深くまで殺菌・洗浄し、治療後の再感染リスクを最小限に抑えます.

 

③ 治療の成功率が格段に上がる先進技術

近年、マイクロスコープを活用した精密根管治療の成功率は大幅に向上しており、特に過去に根管治療を受けたが再発した患者様にとっては大きなメリットがあります。
従来の治療では、根管の奥深くに残った細菌が再発の原因となることが多かったのですが、マイクロスコープの活用により、感染源を確実に取り除くことができ、再治療のリスクが大幅に低減されます。
さらに、CTスキャンとの組み合わせにより、根管の内部構造を3D画像で確認でき、複雑な根管形態や感染の広がりを正確に把握し、最適な治療計画を立てることが可能です。
この先進技術を活用することで、従来のレントゲンでは見逃されていた微細な感染源を正確に特定し、より効果的な治療を行い、患者様にとって低侵襲で健康な歯質をできるだけ残す治療が実現します.

 

7. 再治療を防ぐ!高品質な根管充填と密封処理

① 保険診療と自費診療で使う薬剤の違い

根管治療の成功には、感染を徹底的に取り除いた後の根管充填(密封処理)が非常に重要です。
治療の際に、根管内部を清掃した後に適切な薬剤を充填し、細菌の再侵入を防ぐことで、歯を長持ちさせることができます。
しかし、この充填材の種類や品質が、保険診療と自費診療では大きく異なります。

  • 保険診療: 根管充填に ガッタパーチャ というゴム状の充填材を使用。
  • メリット: 広く普及し、保険適用で低コスト。
  • デメリット: 密閉性が完全ではなく、時間が経つと細菌が再侵入するリスクがある。
  • 自費診療: MTAセメントバイオセラミック系の根管充填材 を使用。
  • メリット: 高い密封性と殺菌作用があり、治療後の感染リスクを大幅に軽減。
  • デメリット: 費用がかかるが、長期的に見て再治療のリスクが低減する。

 

② 根管内を完全密封することで再発を防ぐ

根管充填が不完全だと、根管の内部に隙間ができ、そこに細菌が侵入することで 治療後の再発 を引き起こします。
これを防ぐために、自費診療では次のような高度な密封処理を採用しています。

  • 垂直加圧充填法(ウォームガッタパーチャテクニック):
    ガッタパーチャを温めて流動性を高め、根管の隅々まで行き渡らせた後、圧力をかけながら密封する方法。
    → 微細な隙間までしっかり充填し、細菌の侵入を防ぐ。
  • 超音波振動を利用した根管充填技術:
    超音波の振動を活用し、充填材をより均一に分布させることで密閉性を向上。
    → 治療後の根管がしっかり密閉され、長期的な安定性を確保。

また、密封処理が不十分なまま被せ物(クラウン)を装着すると、隙間から細菌が侵入し、治療後に再感染を引き起こす可能性があります。
そのため、自費診療では根管充填の工程を慎重に進め、最適な密封処理を施します。

 

③ 長期的に安定した治療結果を得るための工夫

根管治療を成功させるためには、単に感染を取り除くだけではなく、長期間にわたって安定した状態を維持するための工夫も重要です。

  • ファイバーポストの使用:
    根管治療後の歯の強度を保つため、グラスファイバー製の支柱(ファイバーポスト)を挿入。
    → 金属製の支柱よりも歯との適合性が良く、審美性や耐久性に優れる。
  • 噛み合わせの調整:
    治療後の歯に過度な負担がかかると、クラウンが外れたり、歯が割れるリスクが高まる。
    → 専用の咬合調整器を用いて、噛み合わせを細かくチェックし、最適な状態に調整。
  • 定期的なメンテナンス:
    根管治療後の歯の健康を維持するために、定期検診を実施。
    プロフェッショナルクリーニング(PMTC) を受けることで、根管周囲の健康を維持。

これらの取り組みにより、根管治療の成功率を高め、治療後の歯を長持ちさせることができます。

 

8. 根管治療後の被せ物の違い!歯を長持ちさせるために

① 保険診療の被せ物(銀歯・硬質レジン)の限界

根管治療を行った歯は、神経を除去したことで脆くなり、適切な補綴処置(被せ物)をしないと、割れたり、再感染のリスクが高まる可能性があります。
保険診療では、費用を抑えながら機能を回復することが求められるため、主に 銀歯(メタルクラウン)硬質レジン(プラスチック素材) が使用されることが一般的です。

  • 銀歯(メタルクラウン):
    ・耐久性があり、強い噛む力に耐えられる
    ・経年劣化により、金属が溶け出し歯や歯ぐきが変色するリスクあり
    ・金属の膨張・収縮によって、被せ物と歯の間に隙間ができ、細菌が侵入しやすい
  • 硬質レジン(プラスチック素材):
    ・白い素材で、銀歯よりも審美性が高い
    ・耐久性が低く、時間が経つと変色や摩耗しやすい
    ・奥歯では割れやすく、頻繁に作り直す必要がある

 

② セラミッククラウンのメリットと耐久性

自費診療では、見た目の美しさだけでなく、長期間にわたって機能を維持できる セラミッククラウン が選択できます。
セラミックの最大の特徴は、天然歯と変わらない自然な色合いと透明感 を持っているため、審美性が非常に高いことです。特に前歯など、見た目を重視する部分では、セラミッククラウンが最適な選択肢となります。

  • セラミックのメリット:
    ・表面が滑らかで、プラーク(歯垢)が付着しにくいため、虫歯や歯周病のリスクを軽減
    ・耐久性に優れ、適切なケアをすれば10年以上使用可能
    ・金属を使用しないため、アレルギーのリスクがない
  • ジルコニアセラミック:
    ・非常に高い強度を持ち、奥歯のように強い力がかかる部位でも長持ちする
    ・審美性と耐久性を兼ね備えた最先端の補綴素材

 

③ かみ合わせを考慮した精密な補綴治療

根管治療後の歯は、かみ合わせの調整が不十分だと、負担が集中してしまい、割れたり痛みが出たりする可能性があるため、補綴治療ではかみ合わせの微調整が非常に重要になります。

  • 専用の咬合調整器を用いた噛み合わせチェック:
    ・被せ物を装着する前に、噛み合わせを細かくチェックし、最適なバランスに調整
    ・治療後に違和感なく食事ができるようにし、歯への負担を軽減
  • オールセラミッククラウンの選択:
    ・金属を使用しないため、金属アレルギーのリスクがない
    ・歯ぐきの黒ずみが発生する心配がなく、より健康的な口腔環境を維持

自費診療のセラミッククラウンは、耐久性や審美性だけでなく、歯の健康を長く維持するための優れた選択肢 となります。

 

9. 自費の根管治療が選ばれる理由とは?

① 長期間歯を健康に保つための高品質な治療

根管治療は、歯を保存するための重要な治療ですが、治療の精度によってその歯の寿命が大きく変わります。特に、一度根管治療を受けた歯が再び問題を起こすかどうかは、使用する機材や治療の技術による影響が大きいため、質の高い治療を選択することが重要です。

  • 自費診療では、マイクロスコープやCTスキャンを用いた精密診断が可能であり、感染部位を完全に取り除くための時間と技術を確保できる
  • 細菌の取り残しが少なくなり、再発のリスクを最小限に抑えることができる
  • 治療後の密封処理にも高品質な材料(MTAセメントなど)を使用し、長期的な安定性を維持

 

② 一生使う歯だからこそ精密な治療が必要

根管治療を受けた歯は、治療の精度によってその後の寿命が大きく変わります。もし適切な処置が行われなければ、数年後に再発し、再び根管治療が必要になったり、最終的には抜歯が必要になる可能性もあります。

  • 保険診療では、治療にかけられる時間が限られており、細部まで徹底的に処置することが難しいケースがある
  • 治療が不十分な場合、数年後に痛みや腫れが再発することも少なくない
  • 自費診療では、診断から清掃、密封処理までを細部にわたって丁寧に行うことが可能
  • 先進技術を活用することで、見逃されがちな感染源を的確に除去し、長期間安定した状態を維持

「できるだけ自分の歯を残したい」と考える方にとって、長期的な視点で考えると、自費診療の精密な根管治療を選ぶことが最も理想的な選択肢のひとつとなります。

 

③ 将来的な医療費を抑えるための選択

根管治療は、「一度治療すれば終わり」というものではなく、その後の管理やメンテナンスによって結果が大きく変わります。特に、治療後に適切な処置が施されていない場合、再治療や抜歯が必要になり、結果的に治療費がかさむ可能性があります。

  • 保険診療では再治療が必要になるケースが多く、最終的にインプラントやブリッジなどの高額な治療が必要になることも
  • 自費診療では、徹底的に感染源を除去し、密封処理を行うため、長期間安定した状態を維持しやすい
  • 歯を失うと、噛み合わせが崩れ、周囲の歯にも影響を及ぼすため、別の部分の歯の治療が必要になるリスクもある

根管治療の段階で適切な治療を選択することは、口全体の健康を守るためにも重要です。

 

10. 自費の根管治療は未来への投資!まずは相談を

① 一生使う歯だからこそ、質の高い治療を選ぶ

根管治療を受ける際、多くの方が「なるべく費用を抑えたい」「とりあえず痛みをなくしたい」と考えがちですが、長期的に歯の健康を維持するためには 最初の治療でどれだけ精度の高い処置を受けられるか が非常に重要です。

  • 歯は一度削ると元に戻らない臓器であり、適切な治療を受けなければ、再治療の繰り返しによって最終的に抜歯せざるを得なくなる可能性がある
  • 保険診療では、根管治療後に再発して抜歯に至るケースが少なくない
  • 自費診療では、マイクロスコープを使用した精密治療、MTAセメントを活用した根管充填 などを行うことで、治療後の歯の寿命を延ばすことが可能

 

② 再発を防ぎ、将来的な医療費を抑える

保険診療と自費診療を比較すると、最初の治療費は自費診療の方が高くなります。しかし、再発リスクの違い を考えると、長期的には 自費診療の方がトータルのコストを抑えられる可能性 があります。

  • 保険診療の根管治療では、数年後に再治療が必要になる可能性が高い
  • 再治療を繰り返した結果、最終的に歯を失い、インプラントやブリッジといった高額な治療が必要になるケースも
  • 自費診療では、最初の治療で徹底的に感染を取り除き、精密な根管充填を行うことで、再発のリスクを最小限に抑える
  • 一度の治療で長期間安定した状態を維持でき、結果的に将来的な治療費を大幅に抑えられる可能性が高い
  • 歯を失うと、噛み合わせの変化や、周囲の歯への負担増加などの二次的な影響が発生

根管治療を選択する段階で質の高い治療を受けることは、歯の健康を長く保つための 「予防的な投資」 であると言えるでしょう。

 

③ まずは歯科医院で相談し、自分に合った治療を選ぼう

自費の根管治療には、精密な診断、高品質な治療材料、徹底した処置 など、さまざまなメリットがあります。しかし、治療法の選択には 個々の歯の状態やライフスタイル、予算のバランスを考慮する ことが大切です。

  • 「自分にとって最適な治療法を選ぶために、まずは歯科医に相談する」ことが重要
  • 専門的な診断を受けることで、どの治療が自分の歯に最適なのか、どのようなリスクを考慮すべきかが明確になる
  • 自費診療を選択する際は、治療の流れや費用、使用する材料や機材について事前に詳しく説明を受けることが大切

治療に関する疑問や不安をしっかり解消し、自分の歯を長く守るために、納得のいく選択をしましょう。

 

 

 

監修:関口デンタルオフィス

住所:埼玉県さいたま市北区宮原町4-134-24

電話番号:048-652-1182

*監修者

関口デンタルオフィス

院長 関口 亮

経歴

・2008年 日本大学歯学部卒業
日本大学歯学部臨床研修部入局

・2009年 日本大学歯学部補綴学第一講座入局
専修医
顎関節症科兼任

・2014年 同医局退局
関口デンタルオフィス開院

所属学会

日本補綴歯科学会

日本口腔インプラント学会

*スタディークラブ

JSCT(Jiads Study Club Tokyo)

CIDアクティブメンバー(Center of Implant Dentistry)

 

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