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親の入れ歯が食事中に外れるのはなぜ?顎の骨の変化と見直したいサイン|さいたま市北区宮原の歯医者・歯科で審美インプラント治療|関口デンタルオフィス埼玉

親の入れ歯が食事中に外れるのはなぜ?顎の骨の変化と見直したいサイン

 

 

「歳だから仕方ない」と、親の入れ歯を諦めていませんか

 

 

食事中に浮く入れ歯を、家族はどう見ているか

食事中に入れ歯が浮いたり外れたりする状態は、年齢による当然の変化ではなく、入れ歯と顎の形が合わなくなっているサインと考えられます。入れ歯は歯ぐきの上にぴったり沿うことで安定します。その接し方にわずかなずれが生じるだけで、噛む力がかかった瞬間に浮き上がってしまうことがあります。

ご家族から見ると、食事中に口元を手で押さえる、しゃべりながら入れ歯を戻す、周囲を気にして会話が減る、といった様子が先に目に入るのではないでしょうか。本人にとっては日常になっていても、外から見ると明らかな変化が現れている場合があります。

「歳だから仕方ない」という言葉の裏には、何をどう相談すればよいか分からないという戸惑いが隠れていることも少なくありません。入れ歯が外れるという現象には、顎の骨や粘膜の状態という確かめられる理由があり、歯科での診察によって原因を切り分けることができます。

 

硬いものを残すようになったら黄色信号

お皿の上に硬いものだけが残るようになったら、入れ歯が合わない状態を本人が無意識に避けている可能性があります。噛むたびに入れ歯がずれる、あるいは歯ぐきに当たって痛むと、人は自然と噛まずに済む食べ物を選ぶようになります。肉の繊維、漬物、りんごなどの生野菜や果物が残りやすいのはそのためです。

本人は「好みが変わった」「食が細くなった」と説明することもあります。ただ、以前は好んで食べていた品目だけが手つかずで残るとしたら、嗜好の変化ではなく噛めない食事への適応として起きている見方ができます。

食べ方の変化は、咀嚼する回数の減少や食事時間の延長としても現れます。柔らかく煮たものや汁物中心の献立に偏っていないか、家族で食卓を囲む機会に確認してみると、普段の電話では分からない状態が見えてくることがあります。

 

本人が言い出しにくい「噛めない」という不便

高齢のご本人が入れ歯の不調を家族に打ち明けにくいのは、迷惑をかけたくないという気持ちと、作り直しても同じではないかという諦めが重なるためです。入れ歯は一度作れば長く使えるものという思い込みが強いと、不具合を自分の使い方の問題として捉えてしまうこともあります。

過去に調整を受けても改善しきらなかった経験があると、受診そのものへの気持ちが遠のきます。通院の負担、費用の見通しが立たないこと、何度も型取りをするのではないかという不安も、相談をためらわせる要素になりやすいと言えるでしょう。

だからこそ、家族から「一度どんな状態か見てもらおう」と声をかける意味があります。入れ歯が外れる原因は、現在の入れ歯を持参して口の中と合わせて診てもらうことで具体的に説明を受けられます。原因が分かれば、調整で対応できるのか作り直しを検討する段階なのか、判断の材料がそろいます。

 

 

 

 

入れ歯が外れる原因は、歯ぐきと骨の両方にある

 

 

入れ歯を支えているのは骨と粘膜

入れ歯が外れやすくなる背景には、土台となる顎の骨と、その上を覆う歯ぐきの粘膜の変化があります。入れ歯は歯ぐきの表面に乗っているように見えますが、実際に噛む力を受け止めているのは、その下にある顎堤(歯を失った後に残る土手状の骨)です。粘膜はクッションの役割を担い、骨と入れ歯の間で力を分散させています。

この土手の高さや幅が変われば、同じ形の入れ歯では合わなくなります。粘膜側も、長く力がかかり続けると薄くなったり、逆にぶよぶよと動きやすい状態に変化したりすることが知られています。

「歯ぐきが痩せた」とご本人が感じている場合、実際には骨と粘膜の両方に変化が起きていることが少なくありません。見た目の歯ぐきだけを診ても判断がつかないため、お口の中の診査に加えてレントゲンで骨の状態を確かめる必要があります。

 

吸着・維持装置が働く仕組み

総入れ歯が落ちずにとどまっているのは、主に唾液の膜による吸着と、頬・舌の動きとの調和によるものです。入れ歯の縁が粘膜にぴたりと接していると、その間の薄い唾液の層が密着を生み、外そうとする力に抵抗します。ガラス板が水で貼りつく現象に近いと考えると、イメージしやすいのではないでしょうか。

部分入れ歯では、クラスプ(残っている歯に引っかけるバネ)が維持装置として働きます。バネがかかる歯の形や傾き、バネ自体の締まり具合が、安定性を大きく左右する要素です。金属のバネを使わないノンクラスプ義歯という選択肢もあり、維持の仕組みは設計によって異なります。

吸着も維持装置も、わずか数ミリの精度で成り立っています。縁が短くなったり、バネが緩んだりするだけで、食事中に浮く感覚が出てくることがあります。

 

総入れ歯と部分入れ歯で外れ方が違う理由

総入れ歯は「全体がふわりと浮く」外れ方、部分入れ歯は「片側だけ持ち上がる」外れ方をしやすい傾向があります。総入れ歯は粘膜との密着だけで支えているため、密着が弱まると食事中や会話中に全体が動きます。下顎は舌が常に動く上に接触面積が小さく、上顎より外れやすい条件がそろっているのが一般的です。

部分入れ歯は残っている歯と粘膜の両方で支えるため、支えの強さに差が生まれます。骨が痩せた側だけ沈み込み、バネのかかった歯を支点にシーソーのように動くことがあります。この動きは、バネの歯に横向きの力をかける原因にもなります。

ご家族が食事中の様子を見る際は、どのタイミングでどちら側が動くかを覚えておくと、診察時の手がかりになります。前歯で噛んだときか、片側で噛んだときかによって、疑われる原因が変わってくるためです。

 

 

 

歯を失った後、顎の骨は静かに痩せていく

 

 

抜歯後に進む顎の骨の吸収という変化

歯を抜いた後の顎の骨は、そのままの形で残るのではなく、時間をかけて高さと幅を減らしていきます。これが顎の骨の吸収と呼ばれる現象です。歯の根は噛むたびに骨へ力を伝えており、その刺激が骨の形を保つ役割を担っています。歯が失われると刺激が途絶え、体は「もう支える必要がない骨」と判断して作り替えを進めていきます。

変化の速さには個人差があり、抜歯直後の数か月で目立って形が変わることもあれば、その後もゆるやかに続いていくこともあります。全身の状態や骨の質、日々の噛み方によっても進み方は異なると考えられています。

痛みを伴わない変化であるため、ご本人はもちろん、ご家族が見ていても気づきにくいのが実情です。入れ歯という「蓋」で覆われている分、顎堤の形が変わっていく過程は外からほとんど分かりません。

 

骨が痩せると入れ歯の土台が変わる

骨の吸収が進むと、入れ歯が乗る土手の高さが下がり、平らに近づいていきます。総入れ歯は顎堤の起伏に沿うことで横方向のずれを防いでいるため、この起伏が失われると、噛んだ瞬間に前後左右へ滑りやすくなります。食事中に浮いてくる、しゃべると落ちてくるといった訴えの背景には、こうした土台側の変化が隠れていることがあります。

粘膜の厚みや弾力も年齢とともに変化し、薄くなった粘膜では入れ歯の圧が直接骨に響くようになります。「前は平気だったのに、最近よく当たって痛がる」というご家族の気づきは、この段階で現れやすいサインです。

部分入れ歯でも同じことが起こります。クラスプをかけている歯は変わらなくても、歯のない部分の骨だけが低くなると、入れ歯が沈み込んでバネの歯を引っ張る形になり、がたつきとして感じられるようになります。

 

数年前に作った入れ歯が合わなくなる流れ

入れ歯そのものは変形していなくても、受け止める顎の側が変わるため、時間の経過とともに「合わない入れ歯」へと近づいていきます。作った当初はぴったり合っていたという記憶があるからこそ、ご本人は不調を年齢のせいと受け止めやすく、「入れ歯は消耗品ではない」という思い込みが受診を遠ざけることもあります。

実際には、人工の歯もすり減り、噛み合わせの高さが下がっていきます。土台の低下とすり減りが重なると、口を閉じたときの顎の位置まで変化し、噛む力が入れ歯の一部分に集中する状態になります。

こうした変化は、数年単位でじわじわと現れるため、日常的に顔を合わせるご家族ほど差に気づきにくいものです。硬いものを避けるようになった、食事の時間が長くなったという生活面の変化は、口の中で起きている土台の変化を映した手がかりになります。

 

 

 

合わない入れ歯を使い続けると、口の中で何が起きるか

 

 

粘膜の傷・潰瘍と痛みの悪循環

合わない入れ歯が動くと、床の縁が歯ぐきの粘膜をこすり、擦り傷や潰瘍ができます。粘膜は皮膚より薄く、同じ場所に繰り返し力が加わると、白っぽい傷や赤みのある腫れとして現れることがあります。痛みが出ると患者様は無意識に痛くない側だけで噛むようになり、片側の粘膜にさらに負担が集中します。

ここで起きやすいのが、痛みを避けるために入れ歯を浮かせ気味に使い、かえって動きが大きくなるという流れです。傷が治りかけてはまた擦れる状態が続くと、粘膜が硬く盛り上がったり、逆に薄く弱くなったりする変化につながる場合があります。

「痛いから食事のときだけ外す」というご高齢の方もいらっしゃいますが、外している時間が長いほど噛み合わせの位置が不安定になります。傷の状態は見れば分かることが多く、どの部分が当たっているかを診察で特定できれば、削合による調整で当たりを逃がせるケースもあります。

 

残っている歯にかかる負担と歯周病の進行

部分入れ歯が緩むと、クラスプをかけている歯に本来より大きな力が繰り返し加わります。入れ歯が沈み込んだり傾いたりするたび、支えの歯は横方向に揺さぶられ、歯を支える骨や歯根膜(歯と骨をつなぐクッション状の組織)に負担が集中します。

この揺さぶりは、歯周病がある歯ではとりわけ影響が大きくなります。炎症で骨の支えが減っている歯に横向きの力が加わると、動揺が増していくことがあります。支えの歯を1本失うと入れ歯の設計自体を変えざるを得ず、残った歯にかかる負担がさらに増える連鎖も起こりがちです。

ご家族から見ると「入れ歯の問題」に見えても、実際には残存歯の歯周病が同時に進んでいることがあります。当院では歯周組織検査やレントゲン検査で支えの歯の状態を確認し、入れ歯の適合と歯そのものの健康を分けて評価しています。

 

噛めない食事が全身の健康に及ぼす影響

噛めない状態が続くと、食べられる物の幅が狭まり、栄養の偏りが生じやすくなります。肉や繊維質の野菜、根菜などは噛み砕くのに力が要るため、柔らかい主食や麺類に食事が寄っていく傾向があります。たんぱく質やビタミンの摂取量が減ると、筋力や体力の低下につながる場合があることが知られています。

硬いものを残す、食事に時間がかかる、外食を避けるようになる。こうした変化は本人が「好みが変わった」と説明することも多く、ご家族が気づきにくい部分です。食卓で何を残しているかは、噛む機能を映す身近な手がかりという見方ができます。

噛む回数の減少は飲み込みにくさや会話のしづらさとも関係し、人と食事をする機会そのものが減っていくこともあります。入れ歯の適合を整えることは、口の中の問題にとどまらず、日常の食事内容や外出の意欲にまで及ぶ範囲の話だと捉えていただければと思います。

 

 

 

 

歯科医が「調整で足りるか」「作り直しか」を見極める判断基準

 

 

顎の骨の吸収度合いと粘膜の状態

調整で対応できるか作り直しを検討するかの分かれ目として、まず顎堤の形と粘膜の状態を確認します。入れ歯の内面と顎堤の間にわずかな隙間がある程度なら、内面を補う処置で吸着が戻る場合があります。顎堤が平坦に近づくほど、入れ歯を押さえる力が弱まり、内面の補正だけでは安定しにくくなる傾向があります。

粘膜の評価も欠かせません。同じ場所に繰り返し傷ができている、粘膜が厚くぶよぶよと動く、赤みが引かないといった所見は、力のかかり方に偏りがあるサインとして受け取ります。

骨の状態はレントゲン検査で立体的に把握し、粘膜は触診で硬さや可動性を調べます。ご家族から見て「最近、外れる回数が増えた」という変化は、この土台の変化を反映していることが少なくありません。

 

残存歯・支えるバネの歯の健康度

部分入れ歯の場合、クラスプをかけている歯がどれだけ健全かが、作り直しの判断を大きく左右します。支えている歯が揺れている、歯ぐきが下がって根が露出している、歯周ポケットが深いといった状態では、入れ歯の内面だけを直しても安定は長続きしません。支える側が動けば、入れ歯も一緒に動いてしまうためです。

当院では歯周組織検査やレントゲン検査で、残っている歯1本ごとの支持力を数値と画像で確認します。バネの金属が緩んでいるだけであれば、締め直しで維持力が回復することもあります。

逆に支えの歯を抜く必要が生じた場合、設計そのものを見直さなければ噛む力を受け止められません。「バネの歯を守れる設計かどうか」は、次の入れ歯の寿命に直結する視点と言えるでしょう。

 

噛み合わせの高さとすり減りの確認

長く使った入れ歯では人工歯がすり減り、噛み合わせの高さが下がっていることがあります。高さが失われると口元が縮んだ印象になり、顎の位置も後ろへずれやすくなります。この状態では、どれだけ内面を調整しても噛む力が一点に集中し、外れる動きが出やすくなります。

診察では、噛んだときの上下の歯の接触位置、左右のバランス、顎を動かしたときの当たり方を確認します。人工歯の表面が平らに摩耗していれば、食べ物をすりつぶす力が落ちている状態です。

硬いものを残す、飲み込むまでに時間がかかるといったご家族の気づきは、この噛み合わせの変化と結びついていることがあります。すり減りが軽度なら部分的な補修、全体的に低くなっている場合は高さを回復させた再製作が選択肢となり、どちらを選ぶかで噛み心地の戻り方が変わってきます。

 

 

 

 

入れ歯の不具合は、段階に応じた方法で改善を目指せる

 

 

当たりの調整と裏側を補う方法

入れ歯が外れる・痛むという訴えの多くは、まず現在の義歯に手を加える方向から検討されます。粘膜に強く当たっている部分を少量削って当たりを弱める調整や、顎堤との間にできた隙間を樹脂で埋め直す方法があり、後者はリライン(義歯の内面を裏打ちし直す処置)と呼ばれています。

顎の骨の吸収がゆるやかで、人工の歯のすり減りも軽度であれば、内面を作り直すだけで吸着が戻ることは珍しくありません。バネが緩んでいる部分歯科用の義歯では、クラスプの締め直しで動きが落ち着く場合もあります。

ただし内面を厚く盛り足すほど、噛み合わせの高さや外形とのバランスが崩れやすくなります。土台の変化が大きい場合は、調整を重ねても短期間で元の緩さに戻ることがあり、その時点で作り直しを含めた比較検討に進むという流れになります。

 

保険の義歯と自費の義歯で変わること

保険の入れ歯と自費の入れ歯の違いは、性能の優劣ではなく、使える材料と製作工程の自由度にあります。保険で作るレジン床義歯は樹脂製のため、強度を保つ目的で床(歯ぐきに当たる部分)に一定の厚みが必要になり、温度が伝わりにくい、装着感がやや厚いといった特徴があります。

当院では、金属を薄い床として用いる金属床義歯として、チタン床義歯、コバルトクロム床義歯、ゴールド床入れ歯にも対応しています。金属は薄くても割れにくいため、口の中の窮屈さが軽減され、食べ物の温かさを感じやすいという声につながることがあります。バネの見た目が気になる方には、金属のバネを使わないノンクラスプ義歯という選択肢もあります。

費用は自費のほうが大きくなるため、母親の年齢や通院の負担、あと何年使うかという視点も含めてご家族で話し合われるとよいでしょう。どの材料を選んでも、土台となる型取りと噛み合わせの記録が精密であることが、外れにくさを左右します。

 

支えを増やす選択肢が検討される場合

顎の骨の吸収が進み、どのように作り直しても総入れ歯が浮いてしまう状態では、義歯を外側から固定する支えを足す方向が検討されることがあります。残っている歯根や、埋入したインプラントを土台として義歯を固定する方法があり、アタッチメントデンチャーやインプラントオーバーデンチャーがこれにあたります。

これらは入れ歯そのものを口の中に留めておく力を補うもので、硬いものを噛んだときのずれが減ることが期待されます。一方で、外科処置を伴う方法は、糖尿病や心臓の持病がある場合に主治医との相談が前提となり、骨の量によっては適応外となることもあります。

「高齢だから大がかりな治療は無理では」と感じるご家族は多いのですが、選択肢は一つではありません。当院では歯科用CTで顎の骨の状態を立体的に確認したうえで、調整・作り直し・支えを足す方法をそれぞれの負担と見通しとともにお示しし、ご本人が納得して選べるようにご説明しています。

 

 

 

 

親を歯科に連れて行くとき、家族ができる準備

 

 

受診をためらう親への切り出し方

「入れ歯を作り直したら」と正面から切り出すよりも、「最近食べにくそうに見えるから、一度診てもらわない」と、今の状態を確認する提案として伝えるほうが受け入れられやすい傾向があります。高齢のご本人にとって、入れ歯が外れることは「自分の衰え」を突きつけられる出来事でもあり、指摘されると反射的に話を打ち切ってしまうことがあります。

ご家族が「心配している」という気持ちを前に出すと、本人の負担感は和らぎます。費用への不安から受診を渋る方も少なくないため、調整で済む場合もあること、まずは見てもらうだけでも状況が整理できることを添えると、話が前に進みやすくなります。

付き添いを申し出るのも有効です。一人で行くと説明を聞き流してしまったり、遠慮して困りごとを伝えられないまま帰ってきてしまうことがあります。同席するご家族がいるだけで、話せる内容の量が変わってきます。

 

受診前にメモしておきたい困りごと

受診前に「いつ・どこで・どんなときに外れるか」を書き留めておくと、診察での原因の絞り込みが早くなります。診察室では緊張から「特に困っていません」と答えてしまう方も多く、日常の様子を知るご家族のメモが判断材料として役立ちます。

記録しておきたいのは、次のような点です。

  • 外れるのは食事中か、会話中か、あくびのときか
  • 浮きやすいのは上か下か、前歯側か奥歯側か
  • 残すようになった食品(肉、漬物、りんごなど)
  • 痛む場所と、痛みが出始めたおおよその時期
  • 現在の入れ歯を作ってからの年数、安定剤の使用頻度

今使っている入れ歯に加え、以前使っていた古い入れ歯が手元にあれば持参してください。過去の形と比べることで、顎堤の変化の方向がつかみやすくなる場合があります。

 

通いやすさと相談しやすさで医院を見る

入れ歯の治療は調整のために複数回通うことが前提になるため、医院選びでは「続けて通えるかどうか」が結果を左右します。技術面だけで選んでも、通院が負担になって途中で足が遠のけば、適合の追い込みができないまま終わってしまいます。段差の有無や駐車スペース、付き添いの都合がつく時間帯なども、現実的な判断材料になります。

もう1つの軸が、説明の受けやすさです。なぜ外れるのか、調整で対応するのか作り直すのか、費用はどう変わるのかを、ご本人とご家族の両方が納得できる形で聞けるかどうかを見てください。当院ではカウンセリングルームで検査結果をお見せしながら、複数の治療計画をご提示する形をとっています。

さいたま市で「宮原駅 歯医者」と探しているご家族も多いかと思いますが、バリアフリーの設備や駐車場の有無など、親御様が実際に足を運ぶ場面を想像して確認しておくと、初回以降の通院がぐっと楽になります。

 

 

 

 

「もう治らないの?」──家族からよくある疑問への回答

 

 

高齢でも入れ歯は作り直せる?

年齢を理由に入れ歯の調整や作り直しができなくなるわけではありません。判断の基準になるのは年齢そのものではなく、顎堤の形や粘膜の状態、残っている歯の健康度、そして治療の間の通院に無理がないかという点です。80代、90代の方でも、口の中の状態が安定していれば新しい義歯に移行できるケースがあります。

ご家族が心配されるのは「今さら新しい入れ歯に慣れられるのか」という点ではないでしょうか。確かに、長年使った義歯から形が大きく変わると、慣れるまでに時間がかかる傾向があります。そのため現在お使いの入れ歯の形態をできるだけ引き継ぎながら、当たりの強い部分やリラインで補える範囲を先に検討していく進め方が取られることもあります。

全身の持病がある場合は、服薬内容や体調の波を踏まえて治療の組み立てを調整します。糖尿病や心臓の疾患がある方では、かかりつけ医の管理状況を確認したうえで処置内容を検討していくのが一般的です。

 

治療にかかる通院回数と期間の目安

必要な通院回数は「調整で対応する場合」と「作り直す場合」で大きく変わります。当たっている部分を削って整える調整であれば、1回から数回の来院で様子を見ることが多く、リラインも比較的短い期間で対応できる場合があります。一方、新しい義歯を製作する場合は、型取り、噛み合わせの記録、試し入れ、完成、調整という段階を踏みます。

この工程はそれぞれ別の日に行うため、複数回の来院が必要になるのが通常です。さらに完成後も、粘膜に馴染むまで数回の微調整を重ねていきます。「完成したら終わり」ではなく、装着後の数週間が噛めるかどうかを左右する期間だという点は、付き添うご家族にも知っておいていただきたいところです。

期間の見通しは、顎の骨の吸収の程度や残っている歯の処置が必要かどうかで変わります。初回の検査の段階で、おおよその回数と流れをお伝えしたうえで進めていく形になります。

 

市販の安定剤に頼り続けるとどうなるか

入れ歯安定剤は一時的な補助としては役立ちますが、合わなくなった義歯を安定剤でごまかし続けることには注意が必要です。安定剤は隙間を埋めて外れにくくする働きがありますが、顎の骨が痩せて生まれたズレそのものを元に戻すものではありません。ズレたまま力がかかり続けると、特定の場所に負担が集中しやすくなります。

厚みのある安定剤を毎日使っていると、本来の噛み合わせの高さが安定剤の層によって変わり、義歯が沈む位置や傾きが日によって変動することがあります。その結果、粘膜の一部にだけ強い圧がかかり、骨の吸収が進む方向に働く可能性も指摘されています。

安定剤の使用量が以前より増えている、毎食後に塗り直している──こうした変化は、義歯と顎堤の間の隙間が広がってきたサインと受け取れます。ご本人は「これで何とかなっている」と感じていても、口の中では少しずつ条件が変わっていることを、付き添う側が気づける手がかりになります。

 

 

 

 

初診で行われる検査と、説明を受けるときの見方

 

 

口腔内診査とレントゲン検査で分かること

入れ歯が外れる原因を突き止めるには、入れ歯そのものだけを見るのでは足りません。お口の中の粘膜の状態、顎堤の形と高さ、残っている歯の動揺やかみ合わせを一つひとつ確認していく必要があります。当院では初診時に歯周組織検査、口腔内写真撮影、X線写真撮影を行い、現状を記録したうえで原因を整理しています。

レントゲン写真では、顎の骨がどの程度吸収しているか、クラスプをかけている歯の根の周りの骨が保たれているかを把握できます。必要に応じて歯科用CTによる立体的な把握を行う場合もあり、平面の写真では読み取りにくい骨の厚みや形の変化を確認する手がかりになります。

お口の中を見る診査では、入れ歯の縁が当たって粘膜が白く硬くなっていないか、唾液の量が減っていないかも見ています。ご高齢の方では唾液の減少が吸着の弱まりに関わることが知られており、こうした背景まで含めて初めて「調整で足りるのか」という判断材料がそろいます。

 

複数の治療計画を比べる際の着眼点

説明を受けるときは、提示された方法それぞれについて「何がどう良くなるのか」「どこまでは改善が難しいのか」の両方を聞き取ってください。良い面だけが語られる説明より、限界も含めて語られる説明のほうが、ご家族としては判断しやすいのではないでしょうか。当院ではカウンセリングソフトを用いて検査結果を画面でお見せし、複数の治療計画を並べてご提示する方針を取っています。

比較の軸になるのは、費用、通院の回数、お口の中で何をするか(削る処置や外科処置を伴うか)、そして数年先まで使い続けたときの見通しです。ご高齢の患者様の場合、体の負担が少ない順に検討していくという考え方もあります。

カウンセリングルームでのご説明には、ご家族が同席していただいて差し支えありません。ご本人が聞き取りにくかった部分を後から補えますし、帰宅後に「結局どうするか」を一緒に決めるときの材料が残るという利点があります。

 

作り直した後に必要な調整と定期管理

新しい入れ歯は、完成した日が仕上がりではなく、そこから数回の微調整を経て馴染んでいきます。粘膜は使い始めてから当たる場所が変わるため、装着後しばらくは当たりを削って整える来院が続くのが一般的です。ここで通院が途切れてしまうと、痛みを我慢したまま使い続ける状態になりやすくなります。

馴染んだ後も、顎の骨の吸収は年単位でゆるやかに続いていきます。定期的にお口の中を確認し、必要に応じてリラインなどで適合を整えていくことで、大きく合わなくなる前に手を打てる場合があります。残っている歯の歯周病のチェックや清掃も、この機会に併せて行えます。

当院は厚生労働省の基準を満たしたかかりつけ歯科医機能強化型診療所として、継続的な管理を含めた診療を行っています。入れ歯を新しくした後、どのくらいの間隔で来院すればよいかは、残っている歯の本数や骨の状態によって変わるため、診察のなかで個別にご案内しています。

 

 

 

親の「噛めない」を、年齢のせいにせず確かめませんか

 

 

この記事で押さえておきたい要点

入れ歯が外れるという現象は、年齢そのものではなく、顎堤の形の変化と入れ歯の内面のズレが重なった結果として起こります。歯を失った後の顎の骨の吸収は、その後も長い時間をかけて続きます。数年前にぴったり合っていた義歯が浮くようになるのは、土台側が変わったからだという見方ができます。

ここで大事なのは、原因が分かれば対応の道筋も見えてくるという点です。内面を補うリラインで収まる場合もあれば、噛み合わせの高さごと見直して作り直す判断になる場合もあります。どちらが適するかは、粘膜の傷の位置、残っている歯の動揺、義歯のすり減り方といった所見から検討されます。

「入れ歯が合わないのは歳のせい」と片付けてしまうと、噛めない食事が続き、食べられるものの幅が狭まっていきます。原因を確かめるという一歩だけでも、選べる手立ては変わってきます。

 

食べる喜びに向き合う当院の診療姿勢

当院は「長く美しい歯で美味しく食べる喜びに貢献する」ことを診療の軸に据えています。入れ歯の不具合も、単に浮かないよう手を加えるだけでなく、何が土台の変化を招いたのかを検査で確かめたうえで方針を考えます。初診時には歯周組織検査、口腔内写真撮影、レントゲン検査を行い、残っている歯と顎の状態を把握します。

当院ではレジン床義歯のほか、金属床義歯やノンクラスプ義歯といった選択肢もご用意しており、ご本人の噛む力や生活の様子に合わせて比較していただけます。説明はカウンセリングルームで行い、検査結果をご覧いただきながら複数の治療計画をお示しする方針です。

ご高齢の患者様の場合、付き添うご家族が一緒に説明を聞かれることで、自宅での取り扱いや通院のペースまで含めた現実的な判断がしやすくなります。院内はバリアフリーで、エレベーターと駐車場も備えています。

 

さいたま市で入れ歯にお悩みのご家族へ

親御様の入れ歯が食事中に外れる、硬いものを残すようになった、といった変化に気づいたら、一度現在の適合を確認してみる価値があります。ご本人は「もう歳だから」と遠慮されることが多く、家族が声をかけて初めて受診につながるケースは少なくありません。「大げさに騒ぐようで言い出しにくい」と感じる方もいらっしゃいますが、噛めない状態が続くほど食事の選択肢は狭まっていきます。

関口デンタルオフィス埼玉(一般歯科)では、さいたま市宮原町を中心に、入れ歯が合わない・外れるといったご相談に対応しています。宮原駅の歯医者をお探しの方、義歯の調整と作り直しのどちらが適するか判断がつかない方も、まずは現状の検査からご相談いただけます。

診察では、入れ歯そのものだけでなく、残っている歯や顎堤の状態まで含めて確認します。ご家族と一緒にご来院いただければ、ご本人が説明しにくい日常の困りごとも拾いやすくなります。

 

 

埼玉県大宮の再治療0%を追求した
審美歯科セラミック治療ガイド

監修:関口デンタルオフィス大宮
住所:埼玉県さいたま市北区宮原町4-134-24
電話番号:048-652-1182

*監修者
関口デンタルオフィス大宮
院長 関口 亮

*経歴
・2008年 日本大学歯学部卒業
日本大学歯学部臨床研修部入局
・2009年 日本大学歯学部補綴学第一講座入局
専修医
顎関節症科兼任
・2014年 同医局退局
関口デンタルオフィス開院

*所属学会
・日本補綴歯科学会
・日本口腔インプラント学会

*スタディークラブ
・JSCT(Jiads Study Club Tokyo)
・CIDアクティブメンバー(Center of Implant Dentistry)

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