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関口デンタルオフィスです。
本日はスクリュー法によるインプラントの固定についてお話しします。
『インプラントを固定するには』
インプラントは主に2つの方法で固定することができます。1つはセメントによる合着法、もう1つはスクリュー法です。
インプラントの骨格を構成するのは、フィクスチャーとも呼ばれるインプラント体、アバットメントと言われる支え台、そしてクラウンという歯冠の3つの部品です。
アバットメントとフィクスチャーはどちらもネジで固定されていますが、クラウンとアバットメントは今回ご紹介する、セメント合着かスクリュー方式の選択肢があります。
それぞれの特質、利点、欠点について具体的に説明します。
『スクリューによる固定とは一体何?』
スクリューとは、ネジのことです。つまり、上部構造を、ネジを使用して固定するのがスクリュー法式となります。
インプラント体にスクリューホール(アクセスホール)を開け、そこにチタン合金でできたスクリュー(ネジ)を挿入し、コンポジットレジンでホールを塞ぎます。
『スクリューを使用するメリット』
1.メンテナンスが簡単
インプラントにすると、インプラント周囲炎という病気にかかる場合があります。ちょうど歯周病のようなものです。インプラント周囲炎が発症すると、インプラント周囲の炎症部位をクレンジング・洗浄しなければなりません。
その際、人工歯とも呼ばれる、被せ物をしたまま超音波やブラシで洗浄しようとするのではなく、被せ物を外したほうが、きれいにしやすいですよね。スクリュー方式は被せ物を比較的簡単に外せますので、メンテナンスがしやすいというメリットがあります。
2. 被せ物自体を清潔な状態で維持することができる
スクリュー固定を使用する場合、まずコンポジットレジンを除去することで上部構造を簡単に外すことができます。その後、被せ物を外し、インプラント周囲を十分に洗浄・清掃することが可能です。
また、定期的なメンテナンスを行う際もメリットもあります。インプラント周囲の組織の状態を調べることができ、インプラント体も被せ物も直接洗浄できるため、清潔な衛生状態を保つことができます。
3. ネジが緩んでも締め直しが簡単
インプラントはネジで固定されているため、緩んでしまう場合があります。ネジを締めないと、インプラント本体にかかる力が上昇し、インプラントが折れてしまいます。さらに、噛み合わせが悪くなり、他の歯が傷むだけでなく、偏頭痛やめまいなどの症状が起こる可能性もあります。
スクリュー固定の場合はネジを締め直すだけなので、手間もかからず、費用対効果も高いのです。
4. インプラント本体へのダメージを最小限に抑えられる
インプラントに必要以上の力がかかっても、インプラント本体にダメージを与えないと言われています。インプラントの部位に大きな力がかかるとネジが緩み、結果としてインプラント本体に直接ダメージを与えることが少なくなります。
『スクリュー固定の欠点』
スクリュー固定の最大の欠点は、穴を埋めるために使用するコンポジットレジンです。
インプラント本体に穴を開けてネジで固定した後、残ったスペースを埋めるためにコンポジットレジンという物質が使用されます。このコンポジットレジンは歯科用プラスチックであるため、経年変化による変色の危険性があります。
長期間にわたって使用すると、やがてプラスチックも壊れてきます。日が経つにつれて、少しずつ噛み合わせがずれていくことも考えられます。
しかし、コンポジットレジンだけを交換すること自体は簡単なので、変色したり摩耗したりしたら、新しいコンポジットレジンを詰め替えることができます。その点を考えると、あまり心配する必要はないかもしれません。
少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
さいたま市北区にある歯医者・歯科
『関口デンタルオフィス』
埼玉県さいたま市北区宮原町4丁目134−24
TEL:048-652-1182