インプラントを固定する2つの方法とは？〜セメント合着編〜｜さいたま市北区宮原の歯医者・歯科で審美インプラント治療｜関口デンタルオフィス埼玉

 

関口デンタルオフィスです。
本日はインプラントの固定方式「セメント合着」についてお話しします。

 

『セメント合着について』

セメント合着とは、セメントを接着材料として上部構造を固定する方法のことを指します。
セメント合着の場合、接着剤で被せ物をしっかり接着するため、接着した後は歯科医師でも取り外すことができません。

 

『セメント合着を使用するメリット』

アクセスホールと呼ばれる穴がないことが最も大きなメリットであり、インプラントの高い審美性が得られます。
そもそもインプラントは、患者さん自身の歯に近い外観を持つのが特徴ですが、セメント合着を選択すれば、さらに本物の歯のような見た目を再現することができます。審美性に関して言えば、前歯や横の歯（臼歯）には特に有効な選択肢です。

一度に複数のインプラントを施術する場合、上部構造がスクリュー方式よりもシンプルであるため、インプラント同士を平行に保つことがより簡単になります。

 

『セメントを使用した合着の欠点』

セメントで固められたインプラントの被せ物は取り外すことができません。これがセメント合着の最大の欠点です。これは、インプラント周囲炎が発生し、インプラント背面を洗浄する必要がある場合、カバーを壊してインプラントをメンテナンスしなければならないことを示しています。

このような問題を解決するために、現在では、接着力が弱いセメントが入手可能になっています。このセメントを使えば、上部構造にダメージを与えることなく被せ物を外すことが可能になります。

しかし、仮止めしているだけでは、いつ上部構造が外れるかわかりません。一方、仮止めを目的として、弱いセメントで上部構造を合着したものの、かなりの時間が経過してしまうと外れないという例も報告されています。

このようなことから、セメントインプラントでは、インプラント周囲炎を回避するために、定期的なメンテナンスに加えて、日々のセルフケアがより重要であると言えるでしょう。

 

『インプラントの固定方法は、ご自身の状態に合わせて選択することをお勧めします』

スクリュー固定とセメント合着のどちらにも、それぞれ特有のメリットとデメリットがあります。専門家でさえ、どちらの選択が望ましいか意見が分かれるところです。インプラント周囲炎の可能性、インプラントを埋入する部位、埋入本数など、様々な要素を考慮した上で決定されます。

歯科医師は様々な要素を考慮した上で、最も適切なアドバイスを行いますので、気軽に相談してみると良いでしょう。

 

少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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