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こんにちは!院長の関口です。
今月はインプラント治療に関しての皆様の疑問について論文を提示しながらご紹介したいと思います。
<Mastication improvement after partial implant-supported prothesis use. L Dent Res.> 2013Dec;92
こちらの論文では通常の入れ歯( RDP)と入れ歯とインプラントの併用( IRDP)とインプラントと固定性の上部構造の3つの咬合力の比較をした論文になります。
まずはそれぞれの構造を見てみましょう!
RDP:入れ歯(インプラントを使用しない通常の入れ歯)
IRDP:インプラントと取り外しの入れ歯の併用(ご自身での着脱が必要)
IFDP:インプラントと上部構造を固定(ご自身での着脱不要)
基本的に通常の入れ歯は不安定になりやすく、咬むごとに入れ歯が動きやすいのが欠点です。
それにより入れ歯と歯肉の間に食べ物が入り込んで痛みが出たり、動揺により食い込んで痛みが出たり、力が入らずに食べられるものに制限が出たりすることは比較的少なくありません。
そのような欠点をインプラントにより解消することが可能です。
この論文では以下のように、通常の入れ歯と比較するとインプラントと入れ歯の併用では約2倍、インプラントと固定性の上部構造の組み合わせでは約3倍近く咬む力に違いが出てくると報告されています。
当然のことながら咬合力が増すことで食品の粉砕能力も大幅に改善しますからで、食生活に支障が出ることがありませんし、快適に食事を楽しむことができます。
インプラント治療は保険外適応の治療になりますので、費用は保険に比べるとかかります。しかしながら、食事を楽しめるようになるのは健康に投資をすることになりますので、何に価値を見出すかによって選択肢は変わってくるかと思います。
入れ歯がうまく使えず、食事を楽しむことができていないなどお悩みの方がいらっしゃいましたら、一度歯医者さんに相談してみてはいかがでしょうか?
今月もお読みいただきましてありがとうございました。