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こんにちは!院長の関口です。
2021年もスタートし、今年も皆様により良い歯科治療をご提供できるように日々精進してまいりますので本年もどうぞ宜しくお願い致します。
では早速今回のトピックについてお話ししていきます。
<虫歯菌の大きさと銀歯の隙間との関係>
かねてよりブログやHPにも記載させていただいているのですが、被せ物や詰め物の適合は歯の寿命に直結します!
そもそも虫歯や歯周病は、それぞれの菌(虫歯菌・歯周病菌)が主な原因になります。
それらの菌の大きさは菌株にもよりますが1~5μm(1/1000mm)くらいです。勿論、目に見えませんよね?(>_<)
とても小さな菌ですから、レントゲンで確認できるくらい金属と歯の間に隙間があった場合、そこに汚れとともに菌が住み着いてしまうことは容易に想像できると思います。
そしてこの部分に細菌が入り込んでしまったら、歯ブラシでお掃除することはほぼ不可能になりますので虫歯や歯周病になるのは時間の問題です😭
このようにして治療した歯が再び虫歯になってしまうことを二次う蝕と言います。
<不適合修復物の実際>
ではここからは実際の二次う蝕を写真で見ていきたいと思います。
下の写真は奥歯のレントゲンとお口の中の写真です。
お口の中を見ると、銀歯が装着されており中の状態ははっきりとはわかりませんが、レントゲン上では虫歯や銀歯の下が不適合(黒くなっている部分)になっていることがわかります。
この銀歯を全て外してみると、、、全ての歯に虫歯(黒い部分)ができています。
しかも大きな虫歯がある歯に関しては、歯の神経を以前に取ってしまっている・あるいは知らない間に神経が腐ってしまっているため、この状態になっても患者様は痛みなどの自覚症状はありませんでした。
残念ながら、虫歯が歯肉の奥の方まで深くなってしまっている時は痛くなくても、構造上この上に被せ物を入れることが難しくなるため抜歯になってしまうことが少なくありません。無理に被せ直してもすぐに外れてきたりしてしまいます。
<早期発見・早期治療・精度の高い治療>
実際もっと早く虫歯に気づいていれば、抜歯になってしまうような歯も救ってあげることができたかもしれません。しかし、日本人の多くの方は痛くなってから、あるいは銀歯が取れてから歯科医院に行くことがほとんどなので、ご覧いただいたように手遅れになることが非常に多いのです。
ではこのような事態を防ぐためにはどうしたら良いのでしょうか?
それには、まず日頃のセルフケアと定期的に歯科医院での検査を行い、お口の中に起きている問題を早期に発見し治療することです。
そして可能であれば精度の高い治療によって隙間を限りなく少なくし、菌がつきづらい環境を整えて行くことで再治療を減らすことができるので結果的に歯の寿命を延ばすことができます。
治療前
治療後
歯は加齢によって、歯周病や虫歯になるものではありません!
継続した管理の不足や歳を取るまでに何度も何度も同じ歯の治療を繰り返したツケが高齢になった時に歯を失うという残念な結果としてまわってきてしまうのです😣
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【治療名】
セラミック治療
【患者情報】
30代女性
【執刀医】
Dr.関口
【治療内容】
金属の下の虫歯を除去し、セラミックにて治療を行っております。
【費用(税込)】
93,500円
【リスク】
破折のリスクはありますが、割合としてはごく僅かになります。
※ご紹介している症例は、あくまでも患者様固有の症例ですので、実際には患者様によって治療期間や、治療法など個人差がございます。
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いかがでしたでしょうか?
2021年もこのブログなどを通してご覧いただいてくださる皆様に何か有益な情報がお伝えできればと思っております!
それでは今月は以上になります。ご覧いただきましてありがとうございました。