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こんにちは!院長の関口です。
今月の内容は治療費についてお話ししたいと思います。(皆様の最も気になる点といってもいいのではないでしょうか?)
正直申しまして私自身、日頃からこのような治療費の話を患者様にするのは非常にしづらい部分でもあります。
なぜかと申しますと、日本では自由診療=歯医者の金儲け・高いというイメージが根強くあるからです。
ただこの点に関して誤解されていることにより、お口の中の健康を損なってしまうことも多々ありますのでしっかりお伝え出来ればと思います!!
先月最低限の治療と高水準の治療のお話をしました。
簡単に分けると、日本では
最低限の治療=保険治療=安い
高水準の治療=自由診療=高い
になるかと思います。
ここで大事なポイントは
1:治療の質がなぜそんなに変わるのか?
2:先進国と比較した場合の治療費の違いは?実際に比較して高いの?
となります。
まず1についてですが、
a.保険診療:国が定めた医療費・使用材料・使用機材の範疇で治療をしなければなりません。治療費が安い分、安い材料や安い機材しか使えません(゚o゚;;(20年前から医療費はほとんど変わっていません)
つまり治療に多くの制限がかかってしまうため先進国で行われているような高水準の治療は行うことができません。
結果的に長持ちする治療が受けれず、歯にとってダメージが大きい治療になります。
b.自由診療:使用材料・使用機材に制限がなく、治療時間を長く確保でき手間暇をかけた治療が可能となります。
結果的に歯にとってベストな治療を受けることができ歯を綺麗に長持ちさせることが可能になります。
結果として下に示すように高齢者になった時に残存する歯の数に差が出てきてしますのです。
次に2についてですが、
先進国の治療費と日本の保険診療での治療費を比較してみましょう!
この表は東京医科歯科大学大学院医療経済学での資料になります。
このグラフは根の治療とその後に被せる被せ物の治療費の比較です。
日本 ¥16,685
アメリカ ¥260,881
イギリス ¥213,730
フランス ¥176,760
スイス ¥124,045
カナダ ¥111,003
日本を除いた先進国の平均は¥177,283となります。
日本の保険診療の料金と比較すると、約10,6倍の格差があります。(ちなみに当医院の自由診療での根の治療は2万円〜・被せ物は神経のない歯で12.5万円〜(税別)となっております。)
全体的に見ると、日本の歯科治療費は「国際平均価格のわずか13%=87%引きという超破格」であり、3割負担での支払い金額で考えると「国際平均歯科治療費のたった3.9%」で歯科治療が受けられているのです。
それに比べて当医院での自由診療の費用がおおよそ先進国の平均的なものと同じくらいになります。
(自由診療に関しては医院それぞれで治療内容・治療技術・使用機材などは違い、治療費は医院それぞれで異なりますのでご注意ください。)
いかがでしたでしょうか?
このようなデータを踏まえて考えていただくと、
保険診療により安く治療を受けられることは、患者さんにとってとてもメリットがあることに思います。ただ、逆に安いがうえに、歯の価値を忘れがちになってはいないでしょうか?
高齢者の健康部門で後悔することの第1位は歯の治療となっています。
歯を守るために大事なことは、
①歯の価値を見出していただくこと
②歯が悪くならないようにセルフケア・定期的な歯科医院でのメインテナンスを受ける
③虫歯や歯周病などの疾患にかかってしまった場合は、可能なかぎり高水準の治療を受け、悪くなりづらいようにする
ことになります。
最後になりますが、当医院では常に世界に目を向けて、良いとされている治療方法を習得し、機材・材料を完備し、最良の高水準治療〜保険診療まで幅広く患者様に治療の選択肢をご提示することができます。
大事なことは、私達から治療の選択によって起こるそれぞれの利点・欠点を説明させていただき、ご理解頂いた上でご自身で治療の選択をしていただくことです。(自由診療の説明を受けた=金儲けの意識だけは持たないでいただければと思います😖治療の説明を行うことはインフォームドコンセントといって医療では重要なことです。)
今月は以上にしたいと思います!
いかがだったでしょうか?
当医院では適切な情報提供をこのブログでも発信していきますので、来月も楽しみにしていただければと思います。