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皆さんは「親知らず」と聞いてどんなイメージをお持ちですか?
多くの方は「痛い」「抜くのが大変」といった印象をお持ちかもしれません。しかし、親知らずは単に厄介な存在ではなく、その名前の由来や役割には興味深い背景があります。本記事では、親知らずの名前の由来や生える理由、そしてその役割について詳しく解説します。
親知らずとは、第三大臼歯と呼ばれる奥歯の一種で、一般的に10代後半から20代前半にかけて生えてきます。人間の歯は28本が標準的な数ですが、親知らずが生えると合計32本になります。この歯は、上下左右それぞれの奥歯のさらに奥に位置するため、歯磨きが難しく、トラブルを引き起こしやすい部位として知られています。
親知らずが生えてくるのは、一般的に成人を迎えた頃。この時期になると、子どもは親の手を離れ、自立し始める時期です。親が知らない間に生えてくる歯という意味から、「親知らず」と呼ばれるようになったと言われています。
昔は歯の健康管理が十分に行われていなかったため、親知らずが生えてきても親が気づくことなく放置されることが多かったという説もあります。
親知らずは英語でwisdom tooth(知恵の歯)と呼ばれます。これは、親知らずが生える頃には知恵がつく年齢になっているという文化的な背景から来ています。
親知らずが生える理由には、進化の過程での名残が関係しています。かつて人類の祖先は、硬い木の実や生肉を食べる生活をしており、歯を酷使していました。そのため、奥歯の予備として親知らずが必要だったのです。しかし、調理技術の発達や食生活の変化により、硬い食べ物を直接噛む機会が減少したため、親知らずの役割は次第に失われつつあります。
現在の食生活では、親知らずは必ずしも必要なものではありません。それでも、次のような場合には役立つこともあります。
他の歯が失われた際、親知らずを利用してブリッジを作ることがあります。
他の部位の歯を失った場合に、親知らずを移植して活用することも可能です。
正しい位置に生えている場合、他の奥歯とともに咀嚼を助ける役割を果たします。
しかし、親知らずはその位置や生え方によって以下のようなトラブルを引き起こすことがあります。
奥に位置するため歯磨きが難しく、汚れがたまりやすい。
生えるスペースが足りない場合、隣の歯を押して痛みを引き起こすことがあります。
骨や歯肉に埋まったままの状態で生えることができず、炎症や痛みの原因になることもあります。
親知らずを抜くかどうかは、個々の状況によります。以下のような場合には、歯科医師と相談の上、抜歯を検討するのが一般的です。
一方で、正しい位置に生えており、健康な状態を保っている場合には無理に抜く必要はありません。
親知らずはその名前の由来や役割を知ると、単なる「厄介者」ではないことが分かります。進化の過程での名残であり、時に他の歯をサポートする存在にもなり得るのです。しかし、トラブルの原因になることが多いのも事実です。親知らずについて悩んでいる方は、早めに歯科医院を受診し、自分の親知らずがどのような状態にあるのか確認してみてはいかがでしょうか?
埼玉県さいたま市北区にある歯医者・歯科
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『関口デンタルオフィス埼玉』
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