ブログ
blog
ブログ
blog
こんにちは!院長の関口です。
今月は歯の周りの骨が溶けてしまった場合に行う処置の一例をお話ししていきたいと思います。
歯の周りの骨が溶ける病気には
1:歯周病
2:根の病気
3:歯周病と根の病気の併発
4:歯の破折
などが一般的に挙げられます。
その中で検査を行い、適切な診断を行なっていくことになるのですが、1から3番目の病気の鑑別が非常に難しい場合があります。
今回は3番目の歯周病と根の病気の併発により引き起こされた重度の骨吸収の治療を解説したいと思います。
歯周病検査の結果から重度の骨吸収が認められた(実は患者様はこの部位に関しては自覚症状はありませんでした)のでCT撮影を行った所、根の先の方まで骨吸収が起こってしまっていました。
黒くなっている部分は骨吸収が起こってしまってます。
一般的にはこのようになってしまっている歯はそのままにしておくと…早期に抜歯に至る可能性が高くなります。
そこでまずこの歯の神経が生きているか、あるい腐ってしまっているかを診査しました!
すると神経の反応は認められず、腐っていました…(゚o゚;;
そのため直ちに根の治療を行い、骨が回復するか経過を見ましたが骨は…回復せず(;゜0゜)
よって次は歯周病の治療を行いました!
通常の歯周初期治療は終了していたので、最終手段である歯周組織の再生治療を行いました!
歯周再生療法は外科的な処置になりますが、歯の寿命を延ばすことのできるとても有効な治療であると考えています。
今回の症例ではエムドゲイン(豚の歯胚から抽出したエナメルマトリックスタンパク)と言われる歯周再生材料を、患部の歯肉を切開したのち骨吸収が起きている部分に塗布しました。
下の写真は切開後、実際に骨吸収を起こしてしまっている部分になります。
すると、約一年後のCT画像では…
骨が再生してきています!!(白い部分が骨になります)
手術後もほとんど痛みが出ることもなく、現在約2年経過していますが経過は非常に良好です(*^_^*)
処置の詳細は当医院のHPの歯周病治療にて動画を載せていますので歯周病でお悩みの患者様がいらっしゃいましたら是非一度ご覧になっていただければと思います。
吸収してしまった骨は、ある条件付きで歯周再生療法にてある程度健康であった状態まで回復させていくことができ、そのようにすることで歯の寿命は長くなります!
健康な天然歯に勝るものはありません!
虫歯治療でも歯周病治療でも、適切な治療により健康な天然歯に近い状態まで治すことが可能になってきています!!
当医院ではご自身の財産である歯が、健康で長く機能するために様々な治療を行なっております。
お口の中のことでお悩みなどございましたら、どんなに些細なことでも結構ですので一度当医院に御連絡いただければと思います。
======
【治療名】
根管治療
骨の再生療法
【患者情報】
70代女性
【執刀医(担当医)】
Dr.関口
【治療内容】
骨吸収を起こした、原因が根管内の感染と歯周病が原因だった為、根管治療を行いその後に歯周再生療法を行った。
【治療期間】
3ヶ月
【費用(税込)】
110,000円
【リスク】
患者さまの症状や状態によって、予定した所まで骨再生が達成されない場合があります。
※ご紹介している症例は、あくまでも患者様固有の症例ですので、実際には患者様によって治療期間や、治療法など個人差がございます。
======