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こんにちは!院長の関口です。
今月は前歯のインプラント治療について、実際当院で行った患者様の治療をお見せしながら解説していきたいと思います。
患者様は右上の前歯の痛みを主訴にご来院になられました。(向かって左の1番目の歯です。)
残念ながら診査の結果、抜歯が必要と判断し、インプラント治療を行うこととなりました。術前の写真がこちらになります。
前歯部は審美領域ですので、できるだけ他の人にも治療したかわからないように治療を終えることが大変重要ですので、どのようにしたら綺麗な状態で長く使用できるかを考えていきます。
その場合、右上の前歯を反対側の歯と同じ形にしたらそうでしょうか?(下の写真は合成したものです)
あまり綺麗じゃないですよね?💦
ポイントは反対側の歯の捻れや歯の先端の欠けていることです。
そうすると、白線のように左上の前歯も治療したほうがより自然になることがわかります。(この時点で歯の色や形態の問題で左の2番目のセラミック治療をすることになりました。)
ただ、、、まだこの治療計画では不十分です。
今度は歯肉の形と位置を確認していきます。患者様の歯肉の形態は湾曲度合いがきつく、所々歯肉が上に下がってしまっています。(緑色が理想的な歯肉の位置で赤線が下がってしまっている部分です)
このままでは治療が終わった後にさらに歯茎が下がってしまい審美性を損ねる原因となります。
ひどくなるとこのような状態になることもあります💦
(歯肉の処置前)
(歯肉の処置後)
ある程度は治せますが、程度がひどくなると完全に歯肉の退縮は元に戻すのは難しくなります。
ですから、なるべくこのようにならないように早くに元に戻して、歯肉を厚くしておくことが重要です!
このように前歯部の審美歯科治療では、問題を起こしている部分だけの処置で実際綺麗になるのか、あるいは歯肉まで含めて他の部分まで治療をする必要があるのかを考えて治療に取り掛かる必要があります。
さらにインプラント治療では抜歯前に、
・なるべく早く治療を済ませられるようにすること
・手術回数を減らすこと
・低侵襲に手術を行うこと
なども盛り込んで治療計画の立案を行うようにしております。
いかがでしたでしょうか?
今月は以上になります。
次回は今回ご紹介した症例の治療結果もご提示いたします。
お読みいただきまして誠に有難うござました。