ブログ
blog
ブログ
blog
こんにちわ。院長の関口です。
新型コロナによる緊急事態宣言を受けて、日々ストレスの溜まる毎日を過ごされていることと思います。
当医院では、現在治療が必要な患者様を中心に制限をかけさせていただきながら診察いたしております。
メインテナンスご希望の患者様や急な治療を必要としない患者様・インプラント治療が必要な患者様に関しましては、ご理解いただき治療の延期させていただいております。
ご協力、心より感謝いたします。
では早速今月のトピックについてお話ししていきます。
以前に比べて、販売価格も高くなっているマスクですが、実は、ただ着けていればいいというわけではありません。使い方によっては、逆効果になってしまうことも。
このブログを読んでいただいた方はしっかり正しいマスクの使い方を習得しましょう。
正しいマスクのつけ方についてですが、エーザイ株式会社の実態調査によると73%の人が正しくマスクを使用できていないとの報告がされています。
正しいマスクの使い方について要約すると以下のようになります。
<正しいマスクの使い方>
1、鼻、口、顎を覆うようにマスクを装着する
2、鼻の部分を抑えてフィットさせ、隙間がないように装着する
3、使用中、口周りを覆うフィルター部分は触らない
4、外す際、フィルター部分の表面に触れないようゴムひもを持って顔から外す
5、マスクをつける前・外した後は手を洗う(個人的には顔も綺麗な手で洗った方が良いと思います)
エーザイ株式会社の調査では赤く記されている部分が皆さん忘れがちになっていると報告されています。
注意しなければならないのは、使用後のフィルターの外側(鼻や顎を覆っている部分)部分にはウィルスが付着している可能性があるため、安易に手で触ってしまうとウィルスが当然付着し、その手で目や口を触ると感染するリスクが高くなるということです。
このように安易に触ってはいけません!
また意外と知られていないかもしれませんが、米国CDC(疾病予防管理センター)では2歳未満の幼児にはマスクは呼吸ができなかったりするため使用しないようにと記載されていますので、極力2歳未満のお子様は外出させないことをお勧めいたします。
<実はアメリカでは布マスクが推奨されている>
現在サージカルマスク(不織布マスク)の欠品が相次ぎ、税金の無駄遣いとされているアベノマスクがそろそろご自宅に届き始める頃かと思います。このマスク配布には色々批判がありましたが、しっかりと政府の意図を汲んで正しく使うことが非常に大事であると考えます。
実はアメリカではサージカルマスクは医療機関への大事な供給品とされていて一般の方は布マスクが推奨されています。(https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/prevent-getting-sick/diy-cloth-face-coverings.html)
そもそもマスクは感染予防に有効か?
実は布マスクに限らず、不織布マスクでも有効なエビデンス(科学的根拠)は極めて限定的とされています。CDCでもマスクはウィルスの拡散をわずかに減らす程度で、人にうつすことを防ぐものだと記されています。
つまりマスクによって感染の広がりは防げるが、自分が感染しないようにするには不十分であるということです。
ですから、マスクをしていれば外出していても大丈夫ということでは決してないということで、さらに使い方を間違っていたら逆に感染リスクを高くしてしまうということです。
<政府はなぜ布ガーゼを配ったのか?>
日本でよく目にするサージカルマスクと布マスクどちらが感染しづらいか?というのを考えた時に、先にも述べましたが自分の感染予防のためにはどちらも有効とはいえないと考えておいた方が良いでしょう。
そう考えるとサージカルマスクは煮沸消毒や洗濯等行うとフィルターの劣化・素材の変形が起きるためメーカーは推奨していませんし、毎日の交換が必要となるため、
・生産が追いつかず、本来必要な医療機関にサージカルマスクが行き届きにくくなる
・使い捨てのためコストがかかる
・マスクの購入のために店に並び密集を作る
など様々な欠点が生まれてきます。
その一方で、布マスクについては煮沸消毒等行い、使い回しができるため先に述べた欠点を解消することができるのです。
ですからあくまで私の個人的な考えも含めてですが、
・そもそもマスクで自分が感染するリスクを避けることができない(病気を人にうつさないようにするためのもの)
・マスクは完璧なものではないので不要不急の外出はしない
・どうしてもの外出時は使い回しができる布マスクで人に感染させないように気をつける
・皆様が布マスクにすれば医療機関にマスクを供給できるようになる
と、こういう風に思います。
しっかりとマスクを使用する目的と正しい使い方をご理解していただくことが、身の回りの方を助け、医療従事者を助け、国全体の手助けにもつながります。
お願いばかりで恐縮ですが、ご協力の程宜しくお願い致します。
関口デンタルオフィス 関口 亮