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歯周病の治療が糖尿病を改善に役立つ!|さいたま市北区宮原の歯医者・歯科で審美インプラント治療|関口デンタルオフィス埼玉

歯周病の治療が糖尿病を改善に役立つ!

こんにちは!最近学会発表や勉強会などがあり慌ただしく過ごしている院長の関口です。

今月もお口の健康と全身の健康についてお話ししていきます。

日本には糖尿病がある方はどれくらいいるの?

糖尿病有病者と糖尿病予備群は合わせて約2,000万人いるといわれています。

そして男性の方が、女性よりも罹患率が多く、高齢になる程増加傾向にあります。

糖尿病は眼や腎臓、心臓や脳血管など以前から関連があるといわれていた合併症のほか、最近ではがんや歯周病など糖尿病以外のさまざまな病気ともかかわるといわれています。さらに糖尿病性腎症は特に医療費のかかる人工透析の原因になることから、重症化予防が大きな課題と考えられています。

こうしたことからも国は医療費の財源の問題で頭を悩ませているのがわかります。

糖尿病と歯周病との関わり

糖尿病が怖いのは、悪化した結果起こる合併症で、高血糖の状態が長く続くことで血管がボロボロになってしまうのです。

その影響は血管の99%を占める毛細血管で顕著に起こるといわれていて、酸素や栄養の供給も滞ります。ですから、血管が痛み始めると、やがては臓器不全や失明、神経障害などの合併症が起こる場合があります。

そしてその糖尿病は歯周病によって悪化するといわれています。

メカニズムは以下の通りになります。

人の膵臓からはインスリンといわれる血糖を下げるためのホルモンが分泌されます。このインスリンが十分に働かなくなり、血中に流れるブドウ糖を体内に取り込めなくなると高血糖になります。

インスリンが働かなくなる原因には

①インスリンの分泌自体が減少している

②インスリンの効きが悪くなっている

場合が挙げられます。

日本人の糖尿病患者さんの95%は二型の糖尿病といわれ、②が原因のことが多いです。

インスリンの効きを悪くするのは、体内で起こる炎症です。

実は脂肪を溜め込んだ内臓脂肪は、免疫細胞を刺激して、体に炎症を引き起こします。この時に作られる炎症細胞が血流に乗って体内に広がり、インスリンの働きを邪魔します。

『炎症』でつながる2つの病気

炎症といえば歯周病もお口に炎症を起こしています。

腫れや出血はまさに炎症によって起こる症状です。

その炎症物質が、血流にのって体内に広がりインスリンの働きを邪魔します。

つまり歯周病に罹患していると、内臓脂肪からの炎症に加え、お口の中で怒っている炎症がダブルでインスリンの働きを邪魔します。これが歯周病が糖尿病を悪化させるメカニズムになります。

よって歯周病の治療をしっかり行うことで、お口からの炎症を抑えることができ、糖尿病にも良い結果を与えることになります。

 

いかがでしたでしょうか?

人生100年時代を楽しく過ごすために日頃から健康に気を配ることは非常に重要です。

少しでも参考にしていただけたら幸いです。

今月もお読みいただき有難うございました。

 

 

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