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こんにちは!院長の関口です。
今月はインプラントと金属アレルギーとの関係についてお話ししていきます。
日本では未だに使用される銀歯で金属アレルギーになるリスクがあることは、耳にされたことがあるのではないでしょうか?。
保険適用の治療で使用するのは、金銀パラジウム合金や銀合金といって長期間口腔内にあると、次第に金属イオンが溶けて、唾液と一緒に体内に取り込まれます。
金属イオンに反応すると、いわゆる”金属アレルギー”の症状が見られるようになります。
湿疹、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎とも思える症状の他、口内炎、口唇炎、口角炎、舌炎、口腔扁平苔癬等、口周りに症状が出ることがあるのが一般的です。
インプラントに使用されるチタンは99.9%のチタンから製造されており、待機中においてはその表面は不動化された皮膜に覆われているため、保険の金属とは違いイオン化し、体内に取り込まれにくくなっています。そのためにアレルギーになりづらいです。
金属アレルギーの疑いがある方は、皮膚科にてパッチテストを行い、どの金属にアレルギーがあるかを調べておくことは非常に重要と考えられます。
インプラント治療後のアレルギー反応の臨床症状の報告も少なからずあるようですが、原因はがインプラント体そのものではなく、インプラント治療に付随するチタン製品の切削片やインプラント周囲炎の影響であるといわれています。
そのためインプラント治療は非常に金属アレルギーを発症するリスクが少ないということが結論となります。
いかがでしたでしょうか?
インプラント治療に関わらず、金属アレルギーの疑いがある方は、まずどの種類の金属にアレルギーがあるかお調べいただき、歯科用金属が反応を示すようであれば、お口の中の被せ物等を変更することも検討した方が良いと考えます。
今月もお読みいただき誠にありがとうございました。